断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

トランプ大統領に投与されたデキサメタゾン

新型コロナで入院中のトランプ大統領は、マシンガンのような矢継ぎ早のツイートで、健在ぶりをアッピールしている。

大統領選の投票日まで1ヶ月を切ったから、さもありなん。当選と落選では天と地ほどに全てが違う。

さて、複数の報道で、トランプ大統領は「デキサメタゾン」というステロイドを投与されたので、実は重症なのではないか?という憶測が見られる。Twitter でも医師の人々が、デキサメタゾンは重症の患者に投与される強いステロイドである、とも書いている。

デキサメタゾン。聴き覚えのある名前だと思ったらやっぱりそうだった。わたくしが半年前に第一回目の抗癌剤、パクリタクセルの投与を受けた時に、吐き気や多汗、血圧低下などのショック症状が現れて、以降抗癌剤投与前にこの症状を抑える目的で投与されたのがデキサメタゾンだ。その効果は劇的で、2回目以降の抗癌剤の投与の際には全く症状が出なかった。凄いものだと感心したのを良く覚えている。 

dv6.hatenablog.com 

デキサメタゾンは強めのステロイドで、適応範囲も広い。Wikipediaによれば、抗癌剤の吐き気止めのほかに、リウマチや未熟児出産のリスクのある妊婦にも投与されるとある。

そして一部の人が、トランプ大統領重症か?と考えたのはWikipediaにある下記の記述に関係があるのかもしれない。

新型コロナウイルス感染症[編集]

オックスフォード大学の行った臨床試験では、デキサメタゾンを新型コロナウイルス感染症(2019年確認)の複数の患者に投与した結果、気管挿管や気管切開を伴う人工呼吸器をつけた患者でおよそ35%、マスクをつけて酸素を供給した患者でおよそ20%、死亡率が下がった。この結果を受け、イギリス政府はデキサメタゾンを同感染症の治療薬として緊急承認した[26]日本でも2020年7月21日に、レムデシビルに続く2つ目の、効果が検証され国内で使用が認められた治療薬となった[27]。(Wikipedia)

ja.wikipedia.org

私は医師ではないので、自分の経験でしか分からないけれど、あのデキサメタゾンは、ちょっと「ハイ」になる。元気がみなぎる感が出る。

個人差があるとは思うけれど、あのトランプ大統領のマシンガンtweetは、もしかしてデキサメタゾンでハイになっちゃったのかな。知らんけど。