断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

本 読書 文学

機械の身体

たしか、松本零士の漫画•アニメ「銀河鉄道999」は、裕福な人間が永遠に生きられる機械の身体を手に入れているのを羨んだ貧しい少年の哲郎が999に乗り込むという話しだったと思う。美しい母親が裕福な人間の「狩猟」の対象になって殺されて剥製にされたという…

アルコール依存症

先日、元アイドルグルーブの男性が、バイク事故を起こした際に、呼気から基準値を超えるアルコールが検出されてニュースになった。彼は過去に酒に酔って強制わいせつ事件を起こして書類送検され、これが元で所属事務所との契約を解除、事実上、芸能界を引退…

閑かさや岩にしみ入る蝉の声

松尾芭蕉だったと思う。松尾芭蕉だ。このひとは音の表現、というか、「静寂さ」を際立たせるのが巧い。 古池や蛙飛びこむ水の音 夏草や兵どもが夢の跡 も芭蕉だ。 しーんとした情景が浮かぶではないか。 改めて、 閑かさや岩にしみ入る蝉の声 子供の頃はこの…

100日後に死ぬワニ

できることなら花の季節に死ぬものじゃないなと思った。 美しい季節に、残ったひとたちにつまらないことを思い出させたくない。いやまぁ、季節はいつでも美しいけれど。 死はいつか、時として突然くるものだし、本人を含めて誰もが受け入れられる理由や時期…

ブログ名の変更 / 禁酒2か月

ブログ名変更 きのう、泳ぎながらフト思いついて、ブログの名前を改めた。 断食道亭日乗。 まだ食道は切っていないけれど、そのうち切るわけだし。 あと胃も少し切るみたいけど、断食道胃亭日乗、だとちょっと語呂が悪い気がする。 言わずもがな「断腸亭日乗…

ニッケル&ダイムド

土曜のあさ。 信号で停まった交差点で、自称Artist (手にしている段ボール紙にそう書いてある)の60歳過ぎくらいの白人の女性を見つける。 ときどき立ってるのを見かける人だ。 最初に見たのはいつだったか、たぶん何年か前のクリスマスの頃だ、なんとなく$20…

禁酒日記 1日目

(写真は本文と関係ない鴨川ですがオリジナルです。カポーが座っている。) さて。 そんなわけで、で禁酒することにしました。 毎日飲んでた酒を止めると、どんな感覚になるんだろうか?何とも無いんだろうか?と自分でも想像がつかないので、記録として。 直…

「寂しい生活」(稲垣えみ子・著) 

「寂しい生活」(稲垣えみ子・著) 一気に読んだ。面白かった。 家人が図書館で借りてきたのを、面白かったし、まだ返却まで余裕があるから、というので読んでみることにした。いやアメリカでもInter library loan という仕組みがありましてね、加盟してる大学…

「アル中病棟」と「失踪日記」(吾妻ひでお著)

失踪日記2 アル中病棟【電子限定特典付き】 作者:吾妻ひでお 発売日: 2019/09/12 メディア: Kindle版 やっぱり買ってしまいました。日本のアマゾンから取り寄せ(Kindle版しかリンクが貼れないけど、買ったのは紙の本。)とうぜん同時にポチったのは、 失踪…

アル中ワンダーランド

アル中ワンダーランド (SPA!BOOKS) 作者:まんしゅう きつこ 発売日: 2015/11/20 メディア: Kindle版 先日の小田嶋隆氏の「上を向いてアルコール」を読んだのは、いや私も最近は飲み過ぎかもなぁと思うフシがあったからですが。 そこに来て、くだん…

国語の教科書の思い出と不幸の手紙

今時の国語の教科書は、大判でカラフルなんですね。 幼稚園から小学校へ、そして中学校へ通い、それから何となく高校へ潜り込み…毎年変化するカンキョーに、春はなかなかキンチョーする季節でもありました。昔はどうやって新しい友達を作ったんだっけな…など…

上を向いてアルコール (勝手に読後感想文)

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白 作者:小田嶋隆 発売日: 2018/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) 読了。 どうしても読みたくて、日本のAmazonにオーダー。DHLの航空便で3日で届きました。送料1000円くらいだったかな。2018年3月…

チコリの花の咲く頃

キク科の多年草で、原産はヨーロッパから中央アジア。北米に持ち込まれて帰化。道路脇などに生える。(チコリー - Wikipedia) チコリがその青紫の花を咲かせるのが、ちょうど今頃。運転していると、其処かしこの道路わきに、本当によく見かけます。 運よく…

サクランボの実る頃、または桜桃忌。

サクランボですよ。桜桃ともいいますかね、少し古い表現ですが。 この写真のは、ソメイヨシノのサクランボです。小さいながらも、こうしてなるんですよね。 (わたくしの繊細な手相は、どうかご放念ください。) 比較です。 大きいほうは、こちらで売ってる…

乾燥機のグルグル

これ、けっこうジッと眺めてられますよね。何でだろう。単調な同じ動きなのに中身の洗濯物の動きは複雑で同じじゃないからかな。ゆく川の流れは絶えずしてしかも元の水に非ず…などと鴨長明さんが書き記されてた気もしますが(おっと教養が ウチの安アパート…

多様性が無いという危うさ

開花直前で寒波に見舞われて蕾が枯れてしまったソメイヨシノ。 ソメイヨシノって、江戸時代に開発されたクローンなんだそうですね。花が咲いても種からは発芽せず、接ぎ木で増やすんだそうです。 つまり、どのソメイヨシノも同じ性質を持っていて、同じ環境…

池波正太郎の大根

暖房を入れてないと、火の気のあるキッチンがいちばん暖かいですね。 大根は、稀代の食いしん坊池波正太郎が、何かのエッセイで書いていたものを再現して食してみようと仕込み中のものです。曰く、大根を昆布を敷いた鍋で炊き、炊きあがったら酒と醤油をすこ…

老人とヤングのあいだ

今住んでるアパートには、独居老人が多い。大概にして品が良くて、静かでよい。 ひとり同じ階に住んでる車椅子の男性老人は、ちょっと面倒。こちらが出勤前で急いでいようが、生鮮食料品を抱えた買い物帰りだろうが、、とにかく見かけると話しかけてきて、話…

雨ニモ負ケズ 玄米は完全食品か?

結論から言うと、どうやらそのようです。 宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の一節に『一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ』とありますね。玄米四合は、炊くとおおよそ1,320gくらいになります。これをば何処でもいいですけども、カロリーと栄養価を計算する…

雷。神成さんちのドロンパ

学校は夏休み。道はすいてる。職場の人々も夏休み取得者多くてわりとゆるい。蝉もまだ出ず静か。蚊もまだ。そんで今年はまだそんなに蒸さない。ええ季節じゃ。ええ季節じゃのー。夏至を過ぎて太陽の角度が変わったんだろうか、日暮れの陰影も変わった。 や、…