断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

抗癌剤2クール3回目の日。スロトベリー・シェイク

先ずは前回のエントリの訂正。

「微熱」の話だけれど、今日、主治医の腫瘍内科医と話したところ、抗癌剤に関係なく、癌そのものがあれば、熱は出るときは出るとのこと。そりゃそうか。そして「発熱」の定義は100.3°F(37.94℃)だという。

私の平熱は97°F(36.1℃)くらいのはずなので、99°F(37.2℃)くらいあると、怠さを感じてしまうし、上がり続けるようだとコントロールが難しくなるわけで、99.5°F(37.5 ℃)を目安に解熱剤(Tylenol)を飲むことにしている。

いづれにせよ、今日の血液検査の白血球の数字も、基準値以下だったので、感染症には注意して、マメい手洗いをしたい。

 

さて、今日は、タクソールとラムシルマブの投与の日。

そのあと主治医の腫瘍内科医との面談。一日仕事だ。

先週、タクソールの点滴のさいに、事前に40mgものデクサメタゾンを事前投与されたのにも関わらず、また吐き気や動悸冷や汗というリアクションが出たので、今回からは、タクソール投与予定時刻の12時間前と6時間前に、それぞれデキサメタゾン4mgの錠剤を5錠ずつ、合計40mgを服用してくるようにとの指示があった。

これは高容量。

緩和医からは、倦怠感を抑えるために毎朝、デキサメタゾン半錠、2mgの服用を指示されていて、これがそこそこ効いている感じがするので、抗癌剤投与日にはこれの20倍の錠剤をバリバリと飲み下して抗癌剤投与に臨むことになった。

と思って病院に来て点滴が始まったら、またデキサメタゾンを10mg、pre-medとして点滴をされた。その後にジフェンフィドラニンという、抗ヒスタミン薬の点滴が50mg、そしてファモチジンというH2ブロッカー(胃の炎症を抑える薬)が入る。

このジフェンヒドラニンという薬が、やたらと眠くなる。あんなにデキサメタゾンを身体に入れてもだ。けれどこのジフェンヒドラニンの効果は短いので、抗癌剤投与の終わり頃には眠気はなくなる。

そうでなかったら、自ら車を運転してくる事を許可しないだろうし。

それはさておき。

もはや昨夜から私の身体中に、デキサメタゾンがグルグル回っているハイな状態にある感じがする。

現に、朝食もしっかり食べたし、歩くのも怠く無い。

ハイになって夜中に何件かネットショッピングしたような気がする。

eBayでジャケットを買ったりとか、日本食を取り寄せたりとか。

いかん。株の売買だけは止めておこう。

落ち着こう。

明日くらいまではハイで元気であろうことは間違い無いので、掃除や片付け、惣菜の仕込みなんかをやっておくのが正解だろう。

残暑で、ここ数日外は4°Cになろうという予報だから、どうせ散歩にも出られないし。

そう言えば、抜け毛は少し落ち着いた。

抜けることはまだ抜けるのだけれど、シャワーを浴びた時に2度も排水溝を掃除しなくて良くなった。毛生え薬のプロペシア錠剤の服用と、ロゲインの頭皮への塗布という徹底抗戦が、少なからず功を奏しているのか、身体が抗癌剤に慣れてしまったのか、もはや抜けそうな弱々しい毛は抜け切ってしまったのか、いづれか全部だろう。

さて、タクソールの点滴が始まった。

開始から20分近く経つが、ショックやリアクションは抑えられて上手く行っているようでホッとした。ショックなでは最初の10分くらいで出るので、どうやら上手くいったようだ。

担当の看護師さんが何度も様子を見に来てくれる。

暫くはこの作戦で抗癌剤投与が続けられるだろう。良かった。

今日の投与を終えれば、1週間休薬なので、次回は9月8日となる。

これを狙って歯のインプラントの予約を入れてあるので、なかなかに忙しい。

けれども文句は無い。

世界最高水準の医療が享受出来ていることに感謝するのみだ。有難い。

インプラントについて書けば、主治医の腫瘍内科に言わせれば、"a bit risky" 少し危険だという。白血球の値が基準値以下なので、感染症のリスクが高いということらしい。

それで、インプラント手術2日前に血液検査を受けることになった。結果が良くなければ再度の延期も考えなければならない。$3600だしな。あと何年生きるか分からないしなぁ。費用対効果を考えたら、やる価値あるのかなぁ、とボンヤリ考えてしまうけれど、うっかり長生きしてしまったら、歯と口腔衛生は大事だから、まぁやっておこうという気持ちに変わりはない。

点滴を終えて帰るときに、ナースやスタッフのいるブースに挨拶したら、(長く通っているからほぼ全員顔見知り。)みんな「今日はショック症状が出なくて良かったね!」と口々に喜んでくれて、Yeah!と、何故か全員(10人くらい)に拍手された。なんだこれは。ヒーローか。

どうしていいか分からず、いやどーもドーモすみませんという感じで、足早に点滴室を後にした。あんなに大勢に拍手されたのは高校生の時以来かも知れない(詳細省略。)

その後、主治医との面談。

の前に時刻はすでに午後2時だ。待合室のようなところで、自分で握ってきたお握りを食べる。病院でものを食べると、5割くらい不味く感じるのは何故だろうか?

しかし病院内に入っているス〇バのバサバサしたサンドイッチ$8也、よりは、持参したお握りのほうが100倍美味い。

主治医との面談では特筆すべきことはなし。来月9月の末にCTのオーダーが入ったことと、最初に書いた微熱の話、インプラントの話。腫瘍マーカーの数字は上がっているけれど、抗癌剤の種類を変えたばかりで、この数字だけでは何も言えない、CTスキャンの結果を診るとのこと。切り替えた抗癌剤の投与時のリアクションも、今回は抑えられていたということで、暫くは3週間投薬、1週休薬というサイクルが続くことになるだろう。

ストロベリー・シェイク

先週の抗癌剤投与日のときもそうだったけれど、きょうもストロベリー・シェイクが飲みたくなった。暫く酒を飲まないとなんだか飲みたくなる。

病院の帰りにマクドを探すけれど、1件目はGoogle Mapが示す場所に店が無い。あったとしても都市型店舗で、ドライブスルーはおろか、駐車場も無いような街中だったので断念。

2件目ではなんと先週と同じく「取り扱い無し」。もしかして、夏場はやっていないんじゃないかと推測する。Uber Eatsやなんかの関係?

さすがに今日はストロベリー・バナナ・スムージーで妥協する気になれず、手ぶらで店をでる。

スーパーに立ち寄り、生鮮食料品を補充。

そういえば、イチゴ牛乳が売ってるじゃないかと、ハタと思いつき、小躍りしながら牛乳売り場に行くと品切れ。なんという日だ。

仕方なくハーゲンダッツのストロベリー味を求め、帰宅して食べる。

美味いんだけど、ぜんぜん違うんだよなぁ。ハーゲンダッツは高級すぎる。もっとチープで香料がツンツン来るマクドのストロベリー・シェイクが飲みたい。

こうなったら意地だ。

職場の近くに一件、マクドがある。こんど帰りに立ち寄ってみることにする。たぶん取り扱いが無い気がする

むかし、自宅浪人生だったころに、ミスター・ドーナツでバイトしてた時期がある。今あるかどうか知らないけれど、当時はシェイクがあった。基本はバニラ味で、あとで濃縮タイプの液体を混ぜてフレーバーを加えるタイプ。

夜のバイトはそのシェイクのマシン清掃する仕事もあり、清掃後に水を入れて、試験紙を浸して大腸菌などを培養してチェックするというマニュアルがあった。

清掃をサボっていたり雑にやると、試験紙に赤い点々がドッサリ出る。前日の担当バイトが盛大にサボっていたのが分かったりする。

そんなこと思い出しながら、こちらのマクドでも衛生管理が容易ではないシェイクを、夏場は扱わないのかなぁ、と思ったりする。牛丼屋が生卵を持ち帰らせないように、あるいは持ち帰りスシ店が夏場は貝類を持ち帰りさせないように。

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 抗癌剤の点滴室では、飲み物をくれというとくれる。タダ。というか保険が払ってくれてるのだと思う。吐き気を訴える人も多いので、炭酸飲料は人気がある。