断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

元気が出るトランプ薬

抗癌剤を投与し始めてから、日常的に怠さや食欲不振があるので、緩和医の処方でステロイドを少量、朝に服用している。

デクサメタゾンという錠剤の4mgを、ピルカッターで半分にして2mg。

まーこの程度ならなんとか、怠さや半減、躁状態になったり、夜眠れないということもない。

以前は効きすぎて、夜中に靴磨きをしたことがある。

問題は抗癌剤の投与日で、吐き気や息苦しさ、火照りや冷や汗などのショックまたはリアクションを抑制するために、投与予定時刻の12時間前と6時間前、つまり前夜と早朝にこのデクサメタゾンを5錠づつ、20mgを2回の都合40mg服用してこいというのだ。

これは効く。

夜に服用すると、朝方にはもうパッチリ目が覚める。そして元気が出た気になる。

ふだんは怠くて、何もやる気が無いものだけど、片付けや掃除や惣菜の仕込み、ネットでの買い物や旅行に行く妄想、そしてやや食欲までが出てくる。

恐ろしいステロイドだ。

このデクサメタゾンというステロイドは、かのトランプ前大統領が新型コロナに感染して入院したあと、無理矢理数日で退院するときに服用または点滴された薬としても知られている。

日本でも新型コロナの治療薬として、レムデシベルに続いて承認されている。

ja.wikipedia.org

というわけで、ウチでは「(元気が出る)トランプ薬」と呼んでいる。

で、きょうは抗癌剤の投与日なので、この元気が出るトランプ薬を高容量、服用し始めたのが昨夜22時で、朝方4時にに追加、病院にきて抗がん剤投与前に、トドメに20mg また点滴された。

今日明日は間違いなくハイ、元気が出て躁状態なのは間違いない。

家事が進んで良いのだけれど、薬が切れた後の反動の無気力感みたいなものもあるので、用心して行動しなければならないということも学習済みだ。

今朝などは早くに目覚めて既に軽い躁状態だったので、Amazonでバシバシと商品をかーとにいれて、いや待てよと注文確定をポチらずに踏みとどまっている。

1番用心しなければならないのは株や投資信託の売買で、これはもう相場を眺めるだけにして、余程のことがない限り取り引きはしないことにしている。

ビットコインが急落したので、ここは買い場だと危うく買いそうになったけれど、なんとか踏みとどまった。

もっともアメリカは9月に入って相場が荒れ気味になってきているので、向こう数ヶ月は様子見の相場だろう。冬が始まる前頃に、またゆるゆると相場を張ろうかなと考えている。(個人の意見です。)

まーそれも体調によるのだけれど。

それはさておき。

今朝は猛烈に片付けがしたくなり、クローゼとのなかのYシャツを10着ほど捨てた。

クリーニング済みできれいだけど、痩せるとシャツもガブガブになって着るに堪えないので、ここ1年半は袖も通さずにいたものだ。

なに、太ったら今度は喜んで新しく買えばよいではないか。

クリーニング済みなので、寄付に出すことも出る出来たけれど、持って行ったり手続きが面倒で、ひと思いに捨てた。

それで良いのだ。知らんけど。

と、いうわけで、今日は抗癌剤投与3クール目の第一週目。

休薬明けでどうなることかと思ったけれど、トランプ薬が良く効いて、ショックもリアクションも無かった。

吐き気止めの副作用でうとうとしているうちに終了。

朝10時にチェックインして、帰宅が許されたのが午後2時。

元気があるうちに買い物と家事を済ませたい。

玄米を圧力鍋で炊くとか、わりとひと仕事だ。美味いからやるのだけれど。

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