断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

医療用マリワナを処方される。

今日は緩和ケア医との面談。

緩和ケアというと、末期ガン患者みたいだけれど、アメリカではそうでもない。癌に限らず、病気療養している患者の、治療による不快感や痛みに積極的に介入して、患者がいかに快適に療養生活をおくれるか、を考えてくれる専門医だ。

最近の主な症状は --- 抗がん剤治療を中断してほぼ1ヶ月経ち、今は新しい治験の検査待ちという状態だけれど--- 癌由来による発熱、倦怠感、患部(肝臓)の痛み、食欲不振、といったところだろうか。

食欲不振は、高カロリーのプロテインドリンクなどを飲んだりして、なんとかエネルギーを接収して体重を維持できている。もう高カロリーのものを食べ放題なのだけれど、以前好きだったフライドチキンやステーキなど、今は全く食べる気がしないのが残念だ。口にしても美味しいとも感じられない。

逆に塩鮭や鯖の塩焼き、秋刀魚や鯖缶などは、ご飯と共に食べられるので、多少用意は面倒だけれど、食べたいものを食べるようにしている。

ああ、ここが日本だったら、食べられるものがコンビニでもスーパーでも豊富にあるのになぁ、とついつい思ってしまう。

牛丼$4なんて、何処の夢の国なんだ。

と愚痴っても仕方がないか。

食欲不振については、今回は新しく薬を処方してもらった。名前はMarinol。

名前からして、まんまマリワナ系の薬だ。

ついに来たか!医療用マリワナ!

ちょっとこれは楽しみだ。

マリワナはあの臭いが苦手だけれど、錠剤ならばその心配もないだろう。

www.drugs.com

しかし友人も言っていた通り、アメリカの医療というのはガンガン薬をくれる。

我慢しないのだ。自分でコントロールする。それで良いのだ。

幹部の痛みに関しては、オピオイド系の痛み止め、オキシコドンを服用していて、これが効く時と効かない時があるので相談した。

量を増やしても良いし、服用間隔を短くしても良いとも言われた。

それでも効果が薄いようであれば、フェンタールとか言ったかな、貼り薬もあると言う。

今回はまだそこまででは無いというので、処方は見送られたけれど。

あとは倦怠感。

これは従前から服用しているデクサメタゾンというステロイドを少し増やしても良いということで、緩和ケア医にrefill、量を増やしたものを処方してもらった。

デクサメタゾンは効くのだけれど、元気になり過ぎて動き過ぎて、反動でぐったりしてしまったり、夜眠れなくなるのであまり飲みたく無いのだけれど、現状まだフルタイムで仕事をしているし、最低限の身の回りのことはやりたいので、朝に服用して元気を出している。

最近はオピオイド系の痛み止めのおかげか、夜はまずまず眠れること多いので、ハイパーになりすぎる心配はあまりしていない。

せいぜい5時に目覚めてヨーグルトを作ったくたくらいだ。

そして発熱。

99.5°Fから101°F(37.5°Cから38.6°C)の発熱が1日おきくらいに頻繁ある。医者に聞けば、咳やクシャミや他の風邪っぽい症状が無い限りは、やはり癌そのものによる発熱だろうとのこと。

発熱は地味に体力を奪うので、解熱剤、Tylenolを服用して下げるほかない。

服用上限は24時間で3000㎎。

手元には1錠325㎎のReguler Strengthのものと、1錠500㎎のExtra Strangthのものを売悪組み合わせて6時間ごとに1日最大4回、3000㎎まで服用することになる。

幸いこれまで1日2回以上は服用したことがないけれど。

というところが今日のアップデート。

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アメリカは11月2日(火曜日)が General Election。わたくしの住む州では州知事選挙がある。火曜は仕事なので、日曜に期日前投票を済ませてきた。