断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

治験始まる

暫く晴れて穏やかな天候だったけれど、今日は日暮れが過ぎてから、どぅっと風が吹いて雨が降り出した。

これで紅葉も随分散ってまたグッと寒くなるだろう。

秋もお終いかな。

♪〜どーどど どどっと どーどどどー

甘い林檎も吹き飛ばせ

酸っぱい林檎も吹き飛ばせ

♪〜どーどど どどっと どーどどどー…

宮沢賢治の「風の又三郎」の世界感だ。

それはさておき。

先週ようやく医者から連絡があり、新薬治験の候補者としての条件を満たしている事が確認出来たので、同意のサインと健康診断に来てほしいとのことだったので、身体がシンドイながらも行ってきた。

まぁ「治験」というか、人体実験だなぁ。

分厚い冊子に色々書いてある。前に渡さてていて2回くらいは読んだので、理解はしたつもりだけど。

曰く、治験参加は完全にボランティアで、いつ辞めることも出来る。

曰く、費用は治験を行う側(製薬会社だろう)もちで、検査や治験によって発生したと認められる医療費用もこれに含まれる。しかし報酬は発生しない。

曰く、治験に参加し続ける限りは、週に1回程度の検査のために通院しなければいけない。

曰く、治験参加者はランダムに番号を割り振られ、プライバシーは保護される。

曰く、治験を行う側は、重篤な副作用が認められた場合、これに限らずいかなる理由でも治験を中止する場合がある。

曰く、……

とまぁ、冊子に書いてあるこんなのを、目の前で1時間ほど読み上げられて、サインをした。

それから血液と尿検査、聴診器を当てられたり血圧を測られたりしたあと心電図をとられて、今日は終了。

後日にまた眼の検査と、癌のある肝臓のCTスキャンとbiopsy(生検)がある。これらを全てクリアしてやっと、新薬の飲み薬が始まるという。

CTスキャンは予約が取りにくいうえに、このホリディのシーズンではどうかな、と思うけれど、こちらとしては、仕事を休める日を確保してまた待つしか無い。

というのが今日のこれまで。

治験は実際にはまだ始まっていない。おそらくThanksgiving 明けの12月頭くらいからだろう。

Good luck自分だ。

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