雑記的な8月2週目の近況
さっき、にんにく醤油を仕込もうと思い、にんにくを刻んでいたら指を切った。
さいきんは抗癌剤の副作用で、指先に痺れがあり、こうしてパソコンのキーボードを打ったり、シャツのボタンを留めるのも少し難儀するので、細かい作業には気を付けていたのだが、やはりやってしまった。
幸い傷は深くないようで、圧迫して止血して絆創膏をグルグルと巻いておいた。
しかしまぁ。体が弱っていると、こういう些末なことにも落ち込む。炊事も風呂に入るのも面倒になるなぁ、と。
抗癌剤のおかげで、白血球も血小板も基準値より低いので、私は基本、ケガをしたり感染症には注意しなければならないのだけれど。
まぁ、やってしまったものは仕方がない。自分で自分に腹が立つけれど、仕方がない。人生は修行だ。
修験道とか陰陽師とかスピリチュアル方面に造詣が深い職場のひとに言わせると、私は夏に調子が悪いひとなので、夏が終われば調子がよくなるよ、とのこと。立秋が過ぎたので、暦の上ではもう秋のはずなので、張り切っていきたい。知らんけど。
昨日は、抗癌剤Paclitaxel(パクリタキセル)と、分子治療薬のRamtucirumab(ラムシルマブ)の2クール目の投与開始日。これが3週間つづく。
1週目はPaclitaxelとRamtucirumab。
2週目はPaclitaxelのみ。
3週目はPaclitaxelとRamtucirumab。
4種目は休薬。
というパターン。
吐き気やリアクション予防のためのステロイドの点滴のあとにPaclitaxelの投与が始まったんのだけれど、どうも少し吐き気が出てくるし、息苦しく顔が火照る。
看護師さんを呼んで訴えると、いったんPaclitaxelの投与が中断されて休憩、追加のステロイド投与のあと2,30分やすんでから、少し遅いペースでPaclitaxelの再投与となった。
前回は何ともなかったはずだけれど、休薬のあとだったからなのか、身体は軽い拒否反応を示した。相変わらず看護師さんたちの素早いチームワークは素晴らしく、血中酸素濃度を測ってくれたり、血圧を測定してくれたり、ゲ〇袋を持ってきてくれたりと、具合悪いながらも見てて関心感謝する。今回はなぜか背中というか腰が急に痛くなった。何故か分からない。
ほどなく楽になる。
続いて分子治療薬のRamtucirumabの投与。これは問題なく終わる。
9時半の開始で午後2時までかかった。半日仕事だ。
ステロイドのおかげで、抗癌剤投与日と翌日くらいは逆に元気がよい。
元気があるので、アジア系のスーパーに立ち寄るものの、前日の雷雨からの停電が復旧していないらしく開店休業状態。
鯖の塩焼きや、もやしたっぷりのラーメンでも作って食べようと思っていたのにアテが外れた。豆腐や辛子明太子も欲しかったな。
しかし、この停電での店の損害は、かなりのものではないだろうか。ちょっと気の毒だと思うのと同時に、溶けて再冷凍された食品なんかが置いてあるかもしれないから、暫くはここで買い物できないなぁ、とも思った。
むかし働いていたケーキ屋でも、3日間にわたる停電に見舞われたことがあり、ケーキやタルトやらパイ生地やクリームやらフルーツにパン生地など、山のように廃棄した。保険が損害をカバーしないというオーナーシェフの嘆き節を聞いた。
売り物には出来ないけれど、まだイケるんじゃなか?というスポンジケーキと卵を沢山貰って帰って、暫くは茹で卵とスポンジケーキばっかり食べていた気がする。スポンジケーキは、クリームチーズやハムを挟むと結構イケるのだ。あとマヨネーズ先生。(個人の感想です。)
それはさておき。
抗癌剤の副作用の抜け毛。
相変わらず抜けるのだけれど、先週は休薬だったのと、毛生え薬(外用・ロゲイン、内服・プロペシア)が結構頑張っているようでもあり、先週よりは抜け毛が減った感じがする。
ともあれ、来週床屋に行って、髪を短くしてもらおう。
さて。
これまでのパターンとして、抗癌剤投与日と翌日くらいまでは、ステロイドが効いている感じがして、倦怠感も少なくわりと元気で動けるので、買い物をしたり、面倒のかかる総菜を仕込んだり、洗濯をしたり掃除をしたりする。
翌々日くらいからステロイドの効果が無くなり、抗癌剤の副作用も出てきて、倦怠感や発熱、皮膚の湿疹かゆみ、などがでてくる。
ステロイドはデキサメタゾン(Dexamethasone)の処方薬を持ってはいるのだけれど、これは時に効きすぎて夜も眠れなくなってしまうので、あまり飲みたくない、のだけれど、朝から怠くて動くのも億劫な時は少量、服用してる。夜眠れなければ睡眠薬の処方薬もあるわけで。
つまり薬漬けだ。
アジア系スーパーでの買い物のアテが外れたので、ふつうのアメリカのスーパーで買い物をして帰る。
さいきんはアメリカのスーパーでも牛肉の薄切りが「shredded stake」とかなんとか言って売られているので、これで肉じゃがを作った。脂身が少し少ないのが難点だけれど。
それから2週間ぐらい前に買って放置していたゴボウをやっと刻む気になったので、キンピラごぼうを炊いた。これは冷凍しておけるので、暫くは副菜として活躍してもらおう。飽きたらマヨネーズ先生を和えてゴボウサラダに変身できるし。
明日は緩和ケア医との面談。
皮膚の痒いやつとか、睡眠障害とか倦怠感とか手足の痺れとかを相談しようと思っている。
まー調子そこそこに、これでもフルタイムで働きながら暮らしていますよ。ステージIVの癌患者が。
夜、100度の微熱。ステロイドが切れたか。タイレノールを服用して寝るも寝付けずにメラトニン。眠ったり起きたり。腹部に鈍痛。オキシコドンを飲むも、あまり効いている気がしない。