断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

きょうの抗癌剤 / 陸生ホタル

先日の医者との面談で、FOLFOX(Fluorouracil+Leuconvorin+Oxaliplatin)のうち、手足のしびれの副作用があるということで、Leuconvorin+Oxaliplatinをいったん中止することになった。

10時半にチェックインした病院はフルハウスで混んでいたのに、Fluorouracilの46時間投与の持ち帰り携帯ポンプの着用だけで、11時半前には帰宅できた。

相変わらず抗癌剤投与前に「吐き気そのほか副反応予防に」と、ステロイドのデキサメタゾン (Dexamethasone)10㎎を投与されるので、無駄に調子がよくなる。体調が良いかも、という感じになる。いわゆる「カラ元気」という感じになるだけだけれど。

余談だけれどこのステロイドは、かのトランプ前大統領も新型コロナに感染したものの速攻で愛飲してきた時に打っており、元気をアッピールしたいときに効いてしまうヤバい薬だ。うちでは「トランプ薬」とひそかに呼んでいる。

このデキサメタゾンのおかげで、今夜は眠剤が無いと眠れないだろう。

さて、しかし、Leuconvorin+Oxaliplatinをいったん中止して、抗癌剤はFluorouracilの単独投与となり、その効果(大事)や、副作用‐‐‐手足のしびれや貧血、立ち眩み、倦怠感や吐き気、便秘など‐‐‐がどう出るか、ちょっと観察していかないといけないだろう。

副作用が軽減されるのは有難いけれど、効果が薄れるのも困る。けれどま抗癌剤の長期投与による治療とは、そういうものなのだろう。少し祈るような気持ちでいる。

そういえば、今日渡された今後、7、8月の通院治療予定では、これまでと変わりなく2週間に一度の抗癌剤の投与ということになっている。

なっているけれども、医者も看護師も病院全体も、なんだかもう夏休みを取るぞモードに入っていて、これまで午前中だったアポが午後に振り替えられていたり、short staffで回していこうという気配がする。

いやそれでいいと思う。

休暇は全部使ってバンバン休んで、良い状態で仕事して貰うほうが患者としては有難いではないか。

医療関係者に限らず、働く人は全て休日と有給休暇を消化するべきだ。仕事のパフォーマンスに絶対影響する。

 

帰宅後。

アパートの外では、ずっとガキもといお子様たちが騒ぎまわっていて煩かった。アメリカは人口が増えているし、将来の納税者たるガキもといお子様が元気なのは宜しいと思う。自分または自分が死んだら家人が受け取れる年金(Social Security Benefit)の心配が無い。

それはさておき。

昼食後にすこし昼寝をしてから、抗癌剤のポンプを背負って散歩に出かけた。

f:id:dv6:20210617075944j:plain

携帯用抗癌剤のポンプ。Fluorouracilの46時間投与する。重さ800グラムくらい。

午後5時を過ぎても日差しは明るく強い。西海岸はHeat wave 熱波で暑いようだけれど、こちら東海岸某所は、湿度が低く風があり80°F (27°C)で、日陰に居れば快適だった。

1時間と少し歩いて帰ってきた。きょうは6500歩とやや少なめ。散歩している犬がたくさん居て眺められたのはよかった。犬と暮らしたい。

もうすぐ夏至か。去年はまだ体のあちこちにチューブが取り付けられて入院中だったことを考えれば、なんと自由で快適な日々だろう。

有難い。

数日前にうちの建物の前の植え込みで蛍を見た。

この辺の蛍は、陸生蛍で、水辺ではなくその辺の草っぱらや植え込みに出てきてふわふわと飛ぶ。


www.youtube.com

こんなかんじ。