断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

土用の丑の日

昨日は一歩も外に出なかった。家人が調子が悪いというのと、昨日に続いて朝から猛暑で散歩に出たら危ないと思ったからだ。今日も最高気温の予報が36°Cで、朝8時の時点で26°Cと容赦なく暑いので出かけないことにした。

体調は良いので、細々とした家事をする。面倒なことを大概終えた。冷蔵庫に放置していたぬか床の入れ替えとか、フライヤーの油の処理とか、自家製味噌の天地返しとか。この味噌を仕込んだのは2月の半ば。

 

dv6.hatenablog.com

 

年末に食道癌を宣告されて、検査も遅々として進まず、あーもしかして私はこの味噌の完成を味わうことなく死ぬか知れないな、などと悲壮な気持ちで仕込みを入れたことを思い出す。味噌は乾燥の麹を使ったため、やや水分不足気味で麹の粒が残り、発酵の進みが遅いような感じだったので、冷蔵庫の塩麹と去年の味噌を湯冷ましで溶いて混ぜて、かたさを調整してみた。適当だけれど私見では良い塩梅になったと思う。ダメになったら仕方がない。発酵食品というのはそういうものだ。味見したところ塩分多めなのであまり失敗する気はしないけれど。あと2か月もすれば食べ頃になるだろう。楽しみだ。私もあと2か月ではたぶん死なない。

 

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きょうは「土用の丑の日」ということで、家人の昼食には「うな丼」とした。アメリカで手に入る「うなぎ」となると知れたもので、日系や韓国系スーパーで売ってる中国産の冷凍されているパックものか、法外な値段で売られている日系カタログギフトショップあたりで過剰包装されてるもの手に入れるしかない。と思っていたところ、西海岸の日系スーパーの通販で、「蒲焼き」の缶詰を見つけたので買ってみた。

HAMANAKO BLOILED EELS 4OZ.

「浜名湖 うなぎ蒲焼き」$14.88と安くは無い。

 

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缶を開けた第一印象は、思ったより真っ当な感じ。高級カニ缶のように、身が紙で保護されている。出汁で煮て卵で閉じようか、と家人に聞いたら、そのままご飯にのせて食べても美味しそうだというので、そうした。113g入りで、小ぶりのうなぎの蒲焼き1尾分くらい入ってる感じだ。タレは少なく脂分が多い。缶詰めゆえに仕方がないのかもしれない。家人はまずまず美味しいと言って食べた。わたくしもひと口食べてみた。ふわりと柔らかくて濃いタレで誤魔化すような味付けではなく、悪くない。ただ普段遣いするかというと、値段が1/5のサバ味噌缶に軍配が上がるかなという感想。日本食が恋しい人へのプレゼントには良いかも知れない。タレを少しつけて、炊き込みご飯にしたら美味しいかも知れない。