断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

大つごもり

身体は怠いながらも、なんとかぜパムという薬のおかげで吐き気は治まる。と言っても食欲はなく、口に入れれば入っていくという風情。

朝食にはクロワッサンを温めてハムとチーズと目玉焼きを挟み、あとは最近気に入っているケフィアという飲むヨーグルトのようなものをわりとゴクゴク飲んだ。それとリンゴを1/4コ。わりと食べた。カロリーも摂れただろう。

溜まっていた洗濯物を回すと疲れてしまい、横になる。乾燥機に入れたのを時間になっても起き上がれない。家人が出してきてくれた。畳むのを手伝ってもらう。有難いありがたい。

朝が遅かったので、家人には先週作ったチーズケーキと、みかんを昼食代わりに食べてもらって、私はくだんの発酵乳ケフィアとヤクルトを2本飲んだ。ヤクルト。2本飲んでもたったの100カロリーか。もっとカロリーを摂らなければどんどん痩せていってしまう。けれども入っていかない。油でも飲むか。絶対吐くと思うけど。

陽が傾いてきて、今日こそは大掃除、とはいかなくても、掃除機くらいはざーっとかけようという固い決意のもとに、休み休み掃除機をかける。なんとか出来た。達成感と疲れでまた横になる。もしやと思って体温を測ったら100.7度。華氏38.16度だ。もー慣れっこになってしまって驚かない。嫌な発熱だ。基礎代謝分もカロリーを摂っているかどうか怪しいのに、発熱してカロリーを消費するとはけしからん。素早くバッファリン2錠を飲んで、もうひと仕事。年越し蕎麦用の出汁を作り、ちょっとした副菜、きんぴらゴボウと、コンニャクの炒り煮、ほうれん草のお浸しを作った。最近は家人が手伝ってくれるようになって、(まーあまり役には立たないけれど)気持ちがありがたい。この人は私が死んだらどうやって食事を作って生きていくのだろうとずっと心配に思っていて、簡単な料理を教えようとするのだが、やりたがらない。あなたは死なないという。いやそれは怪しいぞ。ともあれ、アメリカではあれだけれど、日本に帰ってしまえば、何でも美味しい惣菜が手軽に売っているし、義母も元気だし料理する必要は無いのかも知れないな。彼女のメシの心配はしないことにしよう。

湯に浸かって、明日の手巻き寿司用の酢飯を仕込む。

いつもなら少し先のタウンセンターで、歌えや踊れやの年越し大騒ぎをやっているのだが、今年は新型コロナの影響で中止。静かで嬉しい。

何はともあれ今年も生きた。来年も生きる。

f:id:dv6:20210101095722j:image