断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

早期ダンピング症候群初体験

食道癌切除手術後6週間、自宅療養4週間経過。

ひとつの区切りっぽい日が経った。いや1年とか3年とかに比べたらまだまだだけども。

術前、執刀医には、順調に回復すれば6週間で仕事に戻れるだろうと言われた。つまり明日からという計算。実際、大丈夫通常の仕事は出来るな、という体調までにはなった実感はある。休んでいるあいだに上司が変わり、メールでしか挨拶していない。同僚からは仕事の内容も微妙に変化があると聞いている。少し時間を貰ってキャッチアップするしか無いだろう。

これに先立って、何人かの職場の人が、私の勤務の負担が軽くなるように上司に掛け合ってくれたようだ。実際どうなるかまだ通告は無いけれど、気持ちだけでも有り難い事だ。私は職場の仲間にも恵まれている。

今日も朝から暑いので、車で少し遠くの公園まで行き、雑木林の中を散歩する。木陰で良いのけれど蒸し暑い。車なので帰りにスーパーに寄って、牛乳や卵や重いものを買う。昨夜から腸瘻tube feedingを外したままなので身軽だ。

昼食の惣菜パンを食べたところで管理栄養士から電話。来週の医者の面談で腸瘻tube feeding を外すには、1週間腸瘻tube feeding無しで、口からの食事のみで生活して、かつ体重が安定していないといけないと言われる。というわけでこれから来週の医者のアポまで、腸瘻tube feeding無しとなった。予定していたことではあるけれど。しかし一度にたくさん食べられないのに、1日1,800kcal〜2,000kcalを摂るのには戦略が要る。マヨネーズでも飲もうかと考えたりする。1日6回食べるとか。や。もしかして、 カロリーが高く栄誉バランスも良い腸瘻tube feeding のフォーミュラを飲めば良いのでは?と思いつく。パッケージを見てみると「経口摂取も可」と書いてある。冷蔵庫で冷やして飲んでみた。味は悪くない。ちょっと不味いプロテインドリンクのような味。薬だと思えば全然飲める。こりゃ良いやとゴクゴクと1本237ml(355kcal)を飲み干す。これがいけなかった。ほどなくお腹がゴロゴロ言い出し、動悸と火照りと冷や汗が少し出て、ちょっと横にならずには居られなかった。これは高栄養価の液体が一気に小腸に流れ込んだことによる「早期ダンピング症候群」だと確信する。考えてみれば、腸瘻tube feedingで3時間半かけて注入されるべき高栄養の液体を1分で流し込んだのだから、そりゃ小腸もビックリするわという話である。資料を読んで学習はしていたけれど、実際になってみるとちょっと慌てた。わりと辛い。しかし横になっていたら30分程度で落ち着いた。なに、ゆっくり摂取すればいいのだ。この高栄養フォーミュラはあと3ダースもあるので、食事の合間の栄養補助として、豆乳やアーモンドミルクと混ぜて飲めば栄養バランスも取れているし、体重管理も出来るのではないかと思う。ナイスだ。

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焼きうどん。ツナ缶を入れると美味かった。