断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

おおむね茶色い日(一日中キッチンに居た)

f:id:dv6:20200603121531j:image

朝食、フレンチトースト。冷凍庫の場所をとるバゲットの食べ残しを処分したかった。洋食のキモは、バターをケチらないこと。だとおもう。知らんけど。

 

f:id:dv6:20200603113717j:image

昼食、明星中華三昧、塩味。モヤシをどっさり、マジか?ってくらい炒めて乗せると美味い。アジア系スーパーに買い物に行った。モヤシは日本ほど安くはない。一袋200グラム入りくらいで$2くらいする。

来週、手術入院で自分が2週間ほど家を空けるとなると、家人用の食事の作り置きをしておかないといけない。とはいえ家人は勤めに出るわけでなく在宅で仕事をしているので、その辺にあるもので何とでも食いつなげる。コメも買い置きしてあるし、パスタもソースもある。2、3ヶ月は籠城出来る備えはある。酒も売ってるスーパーだって3ブロック先、徒歩5分のところにある。パック寿司だって売っている。いやあれは美味くはないけど。2ブロック先に日本人が経営している日本食レストランだってある。安くはないけれど。夏場なので、あまり作りおきしないことにした。豆腐や麺つゆや冷凍の納豆や枝豆、海老などを買った。うっかり「赤いきつね大盛り」を買ってしまったけれど、食べるタイミングを逃すと、手術後は「大盛り」どころか普通の食事量も一度には食べられない筈だ。麺類はゆっくり食べている間に伸びてしまうので、外食できない、と胃や食道を切除したひとの体験談を思い出す。まぁ、その時はそのときだ。

 

f:id:dv6:20200603114047j:image

午後、食パンと、ハムとチーズを巻き込んんだ惣菜的なパンを焼く。ふだん料理をしない家人が、パン焼きだけは手伝いたいというので、成型をさせている。何度か任せているうちに、パン生地の扱いが随分と上手くなった。ビックリしゃっくりである。私は人にものを教えるのがとても下手で苦手なのだけれど、あー教え方も何となく分かってきた気がする。今さらだけど。

 

f:id:dv6:20200603114428j:image

夕方、夏らしく気温が上がってきたところを、ガッツで散歩に出て、何とか7,000歩を稼ぐ。個人的には午前中のスーパーのはしごの買い物と合わせて10,000歩は歩いた。明日の最高気温予報は34度だという。この土地は夏と冬しかない。容赦がない。

予定していた天ぷらをやーやーと揚げる。マスクをして揚げ物をすると、油酔い(「むなぶくれ」とも言うらしい)しないことに気づいた。コロナのお陰だ。

左上、ブラックタイガーにちくわ、下、ゴボウと玉ねぎとニンジンに小海老のかき揚げ、右上、アスパラガスとサツマイモ。油は新しいし、衣の仕込みも上出来で、きょうはどれも上手く揚がった。アスパラガスは香りが良く、かき揚げがバリバリして美味い。ビールとハイボールでムシャムシャと食べた。しかし初老の夫婦2人ぶんにしては明らかに揚げすぎる。けどもオーブンで温めなおしたり、天丼にして何食かは食べられるので、それで良いのだ。

正しく揚げた天ぷらは正義だ。知らんけど。