断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

餃子とモヤシのことなど

人は何故「羽根付き餃子」を開発したのか、52年近く生きてきて、きょうハタと気がついた。

ひっくり返し易く、一発で皿に盛りやすいからだ。しかもタレも乗りやすい。しかも羽根の部分は焦がし担当で油を吸っており、好みによっては残しても食べても良い。そうか、そうなのか。天才か。知らんけど。

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今日は休みで、朝方涼しかったのに散歩に出た途端に蒸し暑くなり、はぁはぁと汗をかいて歩き、もうこれは辛抱堪らんと昼間からグビグビと飲んだ。餃子とビールは正義。

餃子の具は青紫蘇ドッサリと少しの豚挽き肉。生姜に紹興酒に味の素にオイスターソースに胡椒を少々。皮は市販のもの。ポイントはぎゅうぎゅうにこの餡を詰める。ケチらない。ケチは万死に値する。油とぬるま湯で蒸し焼き。はい優勝。味の素の冷凍ギョーザなどは遥か彼方に霞む。間違いない。

だけど食道と胃を切除したヲッさんは餃子が半分しか食べられない。写真のように9個焼いて家人と分けた。悲しくは無い。量がいけないだけで何でも食べられるわけで、むしろ健康には良いだろう。

頑張れヲッさん(わたくしのことだけれど。

手術以前のように量を食べなくなって、食材を無駄にしてしまうことが少し増えた。特に野菜は痛むのが早い。2、3日にいっぺんくらいマメに買い物に行ければいいのだろうけれど、仕事をしてるし、アジア系スーパーは車で10分とやや遠い。まぁ仕方がないのだろう。きょうラーメンに使おうと買っておいたモヤシも餃子を食べたので使わずに冷蔵庫にある。茹でてナムルにするという作戦もあるけれど、それは前回もやって、ようやく食べ切ったところだと家人に難色を示された。

モヤシは日本と違ってわりと高い。340g入りくらいで$1.50くらい。まぁアメリカで買う野菜としては安い部類には入るけれど。そしてアジア系スーパーでないと売っていない貴重品なのだ。いや近所のアメリカのスーパーでも売ってるけど、お話にならない品質で高いので買えないのだ。

さてどうしたものかこのモヤシ。冷蔵庫の中で袋を開け放って。水分を飛ばすと幾分長持ちするけど、あと1、2日が限界だろう。職場に持って行って昼休みに炒めて食べるか!ウチの職場には炊飯器を持参して、炊きたてご飯をワシワシと食らっている豪の者も居るしな。モヤシと豚バラ肉を炒めてポン酢でどうだ。酒のツマミかそれは。祈るような気持ちでモヤシをまたそっと冷蔵庫に戻す。

思うに。極私的にいちばん好きな野菜は何かと問われれば、モヤシはかなり上位に来る。だってモヤシだから。だって萌やすんですよ?儚く危うい。安価で気候に左右されない安定生産供給が確立されている。けれど栄養価は高め。カロリーは低め。文句のつけようがない。優勝。シード校決定。知らんけど。

日本の人もアメリカの人も、モヤシをワシワシ食うべき。わりと1週間くらい保存できるテキトーなナムルを推奨。レシピはテキトーに以下:

モヤシ: あるだけ 水洗いしておく

ニンジン: 千切り

ニラ: あれば最高ざく切り

オプション: ニラの代わりに小松菜とかほうれん草とかネギの青いところとかオクラとかインゲンとかその辺。テキトーに切る。

はい。

これらを沸騰した湯に塩を入れたものでドボンと茹でて湯切り、熱いうちにポン酢とS&Bの食べるラー油なんかを好きなだけかけて混ぜる。一発目は控えめに。あとで足せるので調味料は。けど味は決して引き算できませんよってに。これは真理。

熱いのを食べても冷やしたのを食べても優勝です。ラーメンや冷やし中華、冷奴の上に乗せてもうまい。濃いめに味付けして、白身魚のフライなんかにも合うわけだけど、それは秘密だ。モヤシのナムル。