断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

配給待ちの共産国か?

きょう、やっと鶏肉が買えた。

なんだこの一文は?

配給待ちの共産国か戦中戦後の日本か?

いや。

世界一の経済大国アメリカ某大都市圏での、きょうの話だ。(第二次大戦中は、アメリカもゴム、タイヤ、ガソリン、コーヒー砂糖などの物品に対しては配給制を行なっていたけれど。)

さいきん毎日のようにスーパーを覗くものの、鶏肉の棚は品切れ続きだった。

アメリカの肉は美味しくない(確かに豚肉は段ボールみたいに不味いのがある。)という家人が唯一口にするのが鶏肉で、安価で使い勝手が良いタンパク質と脂質だから、切らさないようにしている。

鶏肉でタンパク質と脂質を押さえれば、あとはパンかコメかパスタで糖質と、ブロッコリーなどの色の濃い野菜やワカメやチーズや味噌や納豆や豆腐やナッツ類などでビタミンとミネラルを摂れば、栄養バランスは悪くない筈だ。知らんけど。

共産圏の配給とか戦中戦後の日本というのはさすがに大げさだった。

スーパーに大抵の品物や食料品はある。牛肉や豚肉やラムや加工肉はある。もともと種類は少ないものの魚介類もある。

ここ1週間くらい品切れの状態を見るのは、鶏肉の他に、豆や野菜の缶詰め、缶入りスープ、インスタントヌードル、パスタ、小麦粉だ。保存が効くものだ。

言わずもがなコロナウイルスの影響で、人々はより長期に保存が効く食料を多めに買って備蓄していると思われる。

卵と牛乳は品切れというほどではないけれど、やや品薄。生鮮野菜はふんだんにある。たくさん買っても悪くなってしまうものばかりだ。ハリケーンの前に備えている時と、この辺が違う。

停電や断水の心配がまず無いことも関係しているのかも知れない。

それからいま不思議に思ってるのは、裏庭で牛肉を焼くのが大好きなアメリカ人が、ステーキ肉の備蓄はしないのだろうか?ということだ。もしかしてステーキ肉は冷凍しておくものではない。食いたい時にわっと買ってきて、わっと食べるのだ。という考えなのかも知れない。これはわからない。

「水と食料の2週間分」の備蓄を。などという話が、こちらでは何処かしらから流れていて、なんだか共通認識みたいに語られている影響もあると思う。あれはハリケーンか何かの時の備えじゃなかったか。知らんけど。

実際いくつかの州では既に基本的に外出禁止だし、これが長引くかもしれないと思うと、備えに走るのも合理的な行動だ。ある州では学校は夏休みの終わりまで休校を決めた。

うちでもいつのより多めの備蓄をしている。

私は今は元気があるけれど、放射線や抗癌剤の治療で、いつ体調が悪くならないとも限らない。抵抗力も下がっていると思うので、医者に行く以外はなるべく外出したくない。スーパーの食料品の宅配サービスは、もはや処理能力を超えているのか、予約もできない状態だ。

 サバイバル。という言葉が浮かぶ。

 

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鶏モモ肉は $1.50/100gくらい。