断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

消毒用アルコールが無ければキッチンハイターキャップ一杯に水1リットル。ノロウイルスの除染にも効くよ。

消毒用アルコールが無ければ、新型コロナウイルスの殺菌には、キッチンハイターをキャップ一杯(25㎖)に水1リットル。ノロウイルスの除染にも効くよ。

  1. なお、この溶液をスプレーするのは、噴霧液を吸い込んでしまっては身体に有害であるし、逆ウイルスを飛散させるのでダメ。布やペーパータオルに含ませて、拭き掃除を推奨。
  2. 次亜塩酸ナトリウムは強アルカリで、容易に皮膚を侵すので、手指の消毒には使わないこと。使用する際にはゴム手袋等を着用すること。
  3. 金属も容易に侵すので、金属部分消毒後は水拭きを推奨。
  4. 作り置きは劣化が早いので、使う度に作ること。

参考:

www.city.tokyo-nakano.lg.jp

 

これはあれだ。

買ってきた食料品なんかを冷蔵庫に入れる前にサッと拭くとか、複数の人が出入りしたり触ったりするドアや取っ手、電話機、共用のパソコンや文房具や椅子、車や冷蔵庫なんかの消毒には良いとおもう。拭き掃除用に。私の職場は共用のものが多いので、そうしている。

それから、タッチパネル類、駐車場のチケットを取るボタン、エレベータのボタン、集合ポストなんかも盲点だと思っているので、ペーパータオルにこの消毒液を含まセンタものを、ジップロックにこれを入れて持ち歩いている。すぐに手を洗えれば洗うけれど。

SARS-CoV-2は、飛沫か接触感染だ。飛沫はマスクをして、他者と距離を置くことでかなり防げる。おしゃべりな人には近づかない。運動して息が上がっているひとも注意だ。人を見たらコロナと思え。接触感染はとにかく手だ。手洗い。汚染された手で顔、とくに目を触ったり、うっかり鼻をほじってしまったらマズい。水道水中の塩素でもウイスるは死滅するので、水でもいいからマメに手洗いするのが一番の予防策だと思う。

わたくしは、いま抗癌剤と放射線のおかげで、白血球の数が基準値(4,000 ~ 11,000µℓ )の半分以下の1,900/µℓ まで低下しており、SARS-CoV-2も当たり前に嫌だが、感染症全般、切り傷ひとつにさえに気を付けるように医者に注意されているので、神経質になっている。

消毒用アルコールが売っていない。

SARS-CoV-2のおかげで、アメリカ(私の行動範囲の知りうる限り)でも、マスクやトイレットペーパーやペーパータオルは、品切れ状態だし、消毒用アルコールも無い。何処にも売っていない。

トイレットペーパーは、量販店のサイトを毎日何度もチェックして、たまたま在庫が補充されたタイミングで、何とか買えた。日本はウオシュレットがあるから、いざとなれば、かなり紙を節約出来そうだけれど、アメリカではそうもいかない。

しかし消毒用アルコールが売って無い。ウオッカを買ってきて再蒸留するという手も思いついたけれど、たぶん違法だし、手間もコストもかかりそうだ。

仕方がないので次善の策として、次亜塩酸ナトリウム6%、日本の商品名でいうと「キッチンハイター」で、消毒液を作ることにした。

アメリカでは "Clorox" という商品がそれで、成分も濃度も「キッチンハイター」と全く同じ、次亜塩酸ナトリウム6%溶液だ。

americalifejapan.com

製造元のサイトに「Cloroxで消毒液の作り方」というタイムリーな記事がある。

www.clorox.com


しかしこれが大雑把なのだ。ウエルカム・トゥ・アメリカ。

曰く、1/3カップのCloroxを、1ガロンの水に混ぜろ。と。

アメリカの「1カップ」は、234㎖である。1ガロンは、3.785 ℓ = 3,785㎖ 。

4,000㎖ もの大量の消毒液をいちどに作ってどうしろというのだ。

というわけで、500 ㎖程度の消毒液を作るべく計算しなおすと、29.25㎖のCroloxを473.13㎖の水に混ぜろということだ。ちなみに500㎖のペットボトルのキャップの容量は、約5㎖だというから、キャップ6杯に水500㎖だ。分かりやすい。しかしこれは50倍の希釈、次亜塩酸ナトリウムの濃度は約0.12%となり、殺菌消毒に有効とされる0.05%の倍以上濃い。薄いよりも濃いほうがは効くだろうけれど、ちょっとキツイかも知れない。

キッチンハイターはどうか。

厚労省が分かりやすい情報を出している。

https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf

キッチンハイター(次亜塩酸ナトリウム6%)25㎖を、1,000㎖の水に混ぜるとある。

…これだと約0.15%の溶液が1025㎖出来る計算になる。

…どちらも濃い。

少し調べてみると、より強烈なノロウイルスの「吐しゃ物」の除染には、濃度0.1%以上の次亜塩酸ナトリウム溶液が有効とされているので、この程度の濃度が除菌に安全なのだろう。

ちなみに「キッチンハイター」のキャップは、25㎖計れるようになっているらしいので、

消毒用アルコールが無ければ、新型コロナウイルスの殺菌には、キッチンハイターキャップ一杯に水1リットル。ノロウイルスの除染にも効くよ。

なお、濃度計算には、以下のサイトを利用させて頂いた。多謝。

keisan.casio.jp