断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

キモセラピーは続くよ何処までも

や。何処までもってわけでは無いだろうけれど、2週間に1回 x 5回の抗癌剤治療いわゆる「キモセラピー」の予定が、今日その4回目の点滴を受けているところで、6回目と7回目が入った。月曜日に主治医の腫瘍内科医との面談があった。わたくしの健康状態が良いこと(体重も増えた)と、血液検査の結果もまずまずokで、現状の抗癌剤の治療に耐えられるという判断らしい。

あ、ところで日本では「ケモ」セラピーと言うみたいですが、私のところの病院では「キモ」としか聞こえません。まぁどっちでも通じるとは思うけど。あれかな日本のはドイツ語かなもしかして。知らんけど。

確かに体重は、ここ1ヶ月、頑張って食べて少し戻した(増やした)。プロテインドリンクや、間食にチョコレートや、普通の砂糖入りのコーラなんか飲んだりして。普通のコーラはあれはあれで美味い。砂糖とカフェインで幾分ハイになるけれど。太る努力というものを生まれて初めてやっているのが可笑しい。そして意外と太るための食べ物って売っていない。ので自宅で揚げ春巻きだの鳥の唐揚げだの、好物かつ高カロリーなものを作って食べている。家人もよく付き合うなぁと思うけれど、料理を一切しないのでチョイスは無いのだ。

で、その抗癌剤の効果はいかに?ということで、その第二クール6回目のキモ、抗癌剤治療に先立って、今月3月の末日にCTスキャンが入った。これで肝臓に転移している癌が小さくなっているのか、変わらないか、大きくなっているのかが分かるだろう。同時に食道癌の再発や、他の臓器へ転移していればそれも分かるだろう。脳への転移だけはMRIでないとわからないらしいけれど。

まぁ、あまりネガティブなことは考えたくないし、今は起きて欲しくはないけれど、現実は直視してど真中で受け止める派、なので、静かに検査とその結果を待ちたい。張り切って今の元気を楽しもうと思っている。

他方、張り切るくらいだから、ここのところ体調は良く、抗癌剤を投与されたあとの2、3日の倦怠感や筋肉のモヤモヤ、吐き気や手指の痺れを除けば、「トランプ薬」であるところの強烈なステロイド、元気が出て夜も眠れなくなるほどの覚醒剤じみた「デクサメタゾン」や、吐き気止めとして処方されているロラゼパムやプロクロルペラジン(いずれも精神疾患の領域でよく処方される)も飲まずに、普通に仕事に行って生活している。個人的には普通に食べられるようになって、栄養が足りているのが1番の理由だと思う。体重も68.4キロ。身長180センチなので、BMI=21。まで戻した。そろそろ砂糖入りではなくて、ダイエットコークにスイッチしても良いかなと思っている。特に調子の良い抗癌剤投与の合間(隔週)には、ビールとワインも少し飲みながら、普通に食事を楽しんでいる。と言っても、食事を作るのは全部自分だけど。な〜に、アルコールよりも抗癌剤のほうが100倍も毒だし(たぶん)、美味しいと思って少しの酒を飲むくらい良いだろうと思っている。楽しんで生きるために癌治療をしているのだ。癌患者だからって、治療は修行や苦行ではないのだ。

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キモの後は、2週間にいちどのお楽しみの独り外食ランチ。バーガーキングなんて何年振りだろうの完食。ある意味絶好調かも知れない。