ラスベガスに来た
残業、早出出勤ときて、案の定週末に熱が出た。お約束の週末の発熱は抗癌剤由来だろう。
でまぁ、前回のエントリで書いたけれど、腫瘍は大きくなっているので、あまり効いてない感じ。
来週は主治医との面談の後、この抗がん剤の第三クールが始まる予定だけれど、さて医者がどういう判断をするかな。
私の予想は、1週休んで、抗癌剤の切り替え。
1クールで100万円(病院が保険会社に請求する額で、実際には病院と保険会社の合意の下、より安価な価格になっていて、さらに受益者はもっと安いけれど、病院の「言い値」がこれだけという意味で)だろうが、効かないものは効かないもんだ。
そして今週は休薬の週。
体調は週明けから持ち直して、まずまず。
トランプ元気薬であるところのステロイドのデクサメタゾンを半錠2mgから1錠4mgに増量したところ、怠さもそれほど気にならなくなった。まぁ普通に動けるかなというところ。
ということで1週間ほど休暇だ。
年初から入院したり、通院入院病休を散々使ったりしてきた今年でも、有給がまだかなり残っている。
年内になるべく消化するようにとのお達しがあったのもあり、少し前からこのタイミングに有給を入れていたのだ。
医療保険もそうだけれど、有給などの福利厚生の手厚い職場は有難い。
給料は大したことないけど、食うには困らない程度は貰っているので大丈夫。
老後の蓄え?
ステージIVの癌患者に老後なんてあるわけ無かろう。
そう。ラスベガス。
本当はカナダに紅葉を観に行く予定だったのだ。
(ご興味のある向きは「そうだカナダに行こう」で過去記事検索してください。)
そうだカナダへ行こう - 断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」
アメリカからカナダに渡航するには抗原検査の陰性証明が、カナダからアメリカに帰国するためにはPCR検査の陰性証明が無ければならない。
一手間面倒なのはさておき、どっちかで陽性反応が出たらアウトである。
特に来週は医者のアポも治療もあるし、仕事だってあるし、カナダで足止めを食らうリスクは犯せない。
というわけで、何にも規制がないアメリカ国内旅行に変更したのだ。
ラスベガスは東海岸の自宅の最寄り空港から飛行機で4時間ほど、時差は-3時間だ。
飛行機を降りると、目の前にスロットマシンが置いてある。
嗚呼、ここはイカれた街なんだな。
ホテルは平日なので格安だったけれど、リゾートフィーだの、3時間早くチェックインしようとしたら$20の別料金を取るとか、ちょこちょこカネを使わせる仕組みになっている。
カジノを少し覗いたら、タバコやシガーの臭い。
イカれている。
観光地料金宜しく、物価も高い。
コンビニでハイネケン(ビール)の500ml缶が$3.99、8oz(227g)入りのミックスナッツが$11もした。
体感、自分が住んでる街の1.5倍だ。
あ、それからタクシーも高かった。
ラスベガスの空港から主要ホテルへは「フラットレート」ということで$27。たった3マイルの道のりなのに。
けれども運転手さんは親切で、「フラットレート」なのだから、途中でスーパーや酒屋に寄っても追加料金無しだよ、と言ってくれた。
ホテルに冷蔵庫があるかどうか分からなかった(案の定無かった)ので、これはお断りしたけれども。
まぁでも、ラスベガスに来た目的は、カジノで儲けることや、ギラギラのショーを観に行くことではない。
ここからグランドキャニオンに行くのだ。
これが目的。
これについては実際に行ってからまたエントリを書こうと思う。