断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

5年ぶりにインプラントを入れる

2,3日前にルイジアナに上陸して、ニューオーリンズ全市を停電させたカテゴリー4のハリケーン、Idaが北上してきて、温帯低気圧にダウングレードしてながらも、わりと大雨が降ったり止んだりしている。

なんだか9月の始まりっぽくてよい。

体調は悪くない。

倦怠感はほぼ無く、手足に痺れがあるくらい。

昨夜は安物のProseccoを1本開けたら、悪い酔い方をした。安い酒をガブガブのむのは愚かなことだな。

それはさておき。

抗癌剤の休薬の週にうまく予約を入れて、インプラントを入れてきた。

5年ぶり2本目だ。

過去記事はこちら。

dv6.hatenablog.com

 

腫瘍内科の主治医からは、" a bit risky" と少し心配されたけれど、直前の血液検査の結果、が白血球が低値ながらも、まぁなんとか大丈夫(何も言われなかったのでたぶん…)だろうということで、予定どおり行ってきた。

感染症予防のために、前日から抗生物質(Amoxicillin 875mg)を12時間ごとに飲むように指示される。これはお腹がゆるくなるやつだ。

前回、5年前のインプラントは、下顎の奥歯で、骨の厚みもあり神経まで遠いということで、比較的すんなり、予備的な治療も無くインプラントを入れた。保険が効いて総額$2,200くらいだったという記録がある。

今回は上顎の奥歯で、ここは骨が薄く、神経も近く、万が一副鼻腔までインプラントが貫通してしまうと、とんでもないことになると脅かされ(?)、事前処置として、骨の厚みを増す処置があった。

それから3か月と少し待って、骨の厚みがじゅうぶんになったところを確認して、きょう、ドリルでグリグリとインプラントを入れて貰った。

抜歯から半年かかった。

インプラント自体を埋め込む手術は30分かからなかったくらい、上手くいったようで、患部に少し違和感があるだけで、いまのところ痛みも出血もほぼない。

後で腫れたり痛んだりするのかも知れないけれど、そうならないことを祈る。あと感染症とか無いことを願う。

さて肝心のお値段だけれど、

 

dv6.hatenablog.com

↑ ここにおおむね書いていた。

このあとのクラウン(義歯)も含めて60万円程度になる。

見つめたくない現実だけれど、現実だ。

ビジネスクラスで日本に往復できるな。

子供のころから歯の始末の悪い人間なので、仕方がない。

しかし、自分の癌も含めて、つくづく人間(自分)の身体は50年くらいまでしか生きるようにデザインされていないんじゃないかと思う。

人生50年。

もっとも人は多様だから、もっと長生きの人もいれば短命の人もいるのだろうけれど。

いやしかし。

ステージIVの癌で、余命短いかもしれないのに、60万円もかけて入れ歯を一本いれるのか?

というセルフツッコミもしたくなるところだけれど、そこは気持ちの問題。

もっと生きるという意思と決意と心意気なわけだ。

お金はあの世に持っていけない。

あいや家人や家族に残すということも出来るけどまぁいいか。

知らんけど。

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