断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

Chemo セラピー5回目と揚げない唐揚げ

雨。抗癌剤治療5回目。

柔道の古賀稔彦氏の訃報を見る。53歳だったそうで、ひとつだけ歳上だ。詳細は分からないけれど、癌だったそうだ。ほぼ同じ歳の人が癌で亡くなる。これは地味に堪える。キツイなぁ。

抗癌剤治療も、もう慣れたもので、鎖骨の下あたりに埋め込まれたポートに、ブスリと太めの針を差し込まれて体制完了。pre-med と言って、吐き気止目の薬剤、デクサメタゾンというステロイドを投与されてから、抗癌剤 Oxallplaton とLeucovorin IV という抗癌剤の補助剤の投与が始まる。これが大体2時間半かかる。これが終わると、携帯用バッグに小型ポンプに取り付けられたFluorouracll IV という抗癌剤を持たされ、46時間投与となり、翌々日にポンプを外して貰いに行く。2週間にいちど、これの繰り返しだ。

有り難いのは入院しなくてもこうして継続的に抗癌剤の治療が受けられることで、日常生活にほぼ支障が無い。手先が痺れたり軽い吐き気があったり、立ちくらみがしたりの副作用はあるけれど、癌細胞を抑え込むくらいの強烈な薬剤なのだろうから、生きるか死ぬか、な訳で致し方ない。

強めに降る雨の中を買い物をして帰る。お昼を過ぎていて少し空腹を感じていて、独りだし家人の食事を気にしなくて良いので、これ幸いといつもならハンバーガーやフライドチキンなどのファストフードを食べて帰るのだけれど、何だか飽きた。

帰宅してimpossible burger という大豆とジャガイモの植物由来の肉擬きを焼いて、パンに挟んで食べた。初めて食べたのだけれど、思ったよりは違和感がなく美味かった。別に焼いた玉ねぎとケチャップやマスタードの調味料のおかげも多分にあると思うけれど。普通の牛肉のハンバーガーだと言われて出されても分からないかも知れない。いや私は別に菜食主義者では無いので、また買うかというと微妙だけれど。値段が安ければアリだ。と、フライパンの残った肉塊を取り置きして片づけるときに、臭いがした。昔のミートボールやハンバーグに混ぜてあった、大豆由来のどちらかというと嫌な臭いだ。懐かしい臭いでもある。

そうなのだ。

「大豆ミート」なんて最近アメリカでは人気だけれど、目新しくも何ともないのだ。日本には昭和のころからあったのだ。

それはさておき。

抗癌剤の副作用で、軽い吐き気、というか、ゲップが出そうで出ないような症状があるので、吐き気止めとして処方されているProchlorperazin、プロクロルペラジンを久しぶりに服用する。抗精神薬の薬でもあるらしいけれど、吐き気には効く。気がする。

そういえば最近抜け毛が多い。これらの抗癌剤の副作用には説明されていないのだけれど。もしかして12月中頃から2月の頭くらいまで、体調が悪く、毛生え薬の服用と塗布どころではなく怠っていたからかも知れない。と思いたい。最近は怠らずにやっているので、復活を期待したい。

さて、揚げない唐揚げ。

前にも書いた気がするのだけれど、また作ってまた美味かったので載せておこう。オーブンがあれば簡単でヘルシーでたくさん作れて美味いのだ。

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作り方は簡単。普通に唐揚げを作る時のように、酒や味醂や醤油や焼酎、ニンニクや生姜で鶏肉を漬け込み、片栗粉またはタピオカ粉もしくは米粉を塗して、200℃くらいのオーブンで20分くらい焼くだけだ。途中で様子を見てひっくり返す。鶏肉自体の脂で揚げ焼きのような感じになり、衣もわりとパリッとして美味しい。

写真では8切れしか焼いていないけど、ウチが初老の2人暮らしだからなだけで、腹ペコヤングが居たり、大人数分でも一気に調理出来る。何よりオーブンに入れたら、ほったらかしで出来るのが良い。

これのメンチカツバージョンもあるので、そのうち試したい。

そういえばメンチカツで作ったカツ煮やカツ丼って、懐かしい。フルタイムで仕事から帰ってきた母親が、短時間で作る夕食のひとつのメニューだった。

長くなるのでこれはまた今度。