腫瘍マーカーとパイナップル
わたくしはよく見ていなかったのだけれど、家人が血液検査の結果チェックしていてくれて、腫瘍マーカーの数値が「improved」(改善)と記されていると教えてくれた。具体的には「CEA」という腫瘍マーカーで、癌なので当然数値は高値(50くらい。正常な人は1~3らしい。)なものの、これが1月の68から減っているというわけで、抗癌剤の効果なのかなと思う。半月後にはCTスキャンがあるので、癌が小さく大人しくなっていることを期待したい。
いいのよ癌は、自分の身体からでてきたわけで、自分の身体の一部。出てきたものは無くならなくても。ただもう少し、もう少しだけ大人しくしてくれて、私の人生を全うさせて貰いたいわけです。少し時間を下さい。少しと言っても15年くらい、どうぞよろしくお願いします。
と。
スーパーでパイナップルが安かったので、思わず買った。安さ爆発1個$1.99。ネットで調べると、パイナップルは置いておいても追熟しないので、よく熟したものを買うのが良いとか。カットの仕方もYouTube で見つけた。便利な情報社会だ。けれど、売り手は大変だろうな。ありふれたものは、情報を得た消費者には、良いものを安く売らないと競争に負けてしまう。他方、同じ店の別のコーナーで「カットフルーツ」として売られているパイナップルは、小さな容器に入ったのが$5とか$7で売られている。手間賃で儲けるってことだ。スーパーのお惣菜や、流行りのウーバーイーツなんかもそうだけど、人手だ。そして誰でも出来る仕事は残念ながら安い。ううむ。
ああ、因みにパイナップル、お味は今ひとつ甘味が少なく△だった。こんどはちゃんと熟したのを買おう。
昔旅した石垣島のパイナップル畑を思い出した。マングローブとかアダンとか、むかしのことなのであまり覚えていないけれど、パイナップル畑の光景は憶えている。ああパイナップルって、こうやって実がなるのか、と。
尻のほうが柔らかく、甘い香りがするのが熟してるパイナップルだ。
それからちょっと前に話題になった、台湾のパイナップルの中国への禁輸問題。問題かどうかは詳しくニュースを見ていないので分からないけれど。あのパイナップルケーキちょっと食べたいな。
パイナップルは、昭和の初期頃まではバナナと同じく高級な果物だったらしい。むかしの建物の意匠にも「最高級のもてなし、歓待」の意味で、パイナップルが取り入れられていたりする。原産地はブラジルらしく、コロンブスがヨーロッパに持って帰ったという。
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それが近代の栽培技術や流通の改善で、こんなに安価に手に入るようになった。パイナップルが好物の私としては、有難すぎる。子供のころ食べられたのは、缶詰のパイナップルしか無かったと思う。生のパイナップルとて、平成の初めころまでは口の中が荒れてしまうものだった。品種改良というのは凄いな、Dole社。
ああ、なんだか酢豚が食べたくなって来た。
酢豚のパイナップルは断然ありあり派だ。「酢豚のパイナップル」だけ売っても買うかもしれない。けど意外と少ないんだよな、酢豚にパイナップルを入れて出すお店はさいきん。なんでだろう?美味しいのに。