断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

手術創の違和感と天気

ハリケーンまたは熱帯低気圧Isaiasが来ている。

f:id:dv6:20200802220331p:plain

National Oceanic and Atmospheric Administration: https://www.nhc.noaa.gov/

月曜から水曜にかけて、風雨の影響がありそうだ。

朝起きると、手術で切開した傷跡が疼く。痛むというほどではないけれど、痺れというか引き攣りというか、違和感を感じる。痛み止めを飲むほどでもないけれど、ああ、ここに傷があるなぁ、とはっきりと認識させられる。

これはきっと気圧と湿度の変化のせいに違いない。むかしむかし、20代のヤングメンだったころに盲腸の手術をしたあとも、天気が悪くなると暫くは手術跡に違和感を覚えたのを思い出す。なんなんだあれは?ちょっと調べると「天気痛」とか「気象病」という症状らしい。気圧と湿度の変化が原因と説明されている。

www.wakunaga.co.jp

なるほど。

わたくしの食道癌の手術創は、おなかの臍の上真っすぐに15センチくらいと、背中の右の肩甲骨の下を横にざっくり20センチ程のものが2か所ある。食道と胃の接合部の癌の切除手術だから、お腹を切開するのは分かるとして、背中も切開したのは、食道を切除した後に、胃を管状にして食道の代わりにするという再建手術の都合があるらしい。これは術前に説明を受けては理解していた。背中から切開して肺萎ませて出して食道にアプローチなんて想像しただけでクラクラする。術中本人は全身麻酔でお花畑の中だったけれど。

食道というのは、周りに気管やら肺やら横隔膜やら心臓やら大動脈やら肝臓やら膵臓やら、おおよそ重要な臓器や器官が取り囲んでおり、内視鏡で済む初期の癌でもない限りは、こうして浸潤の大きい手術になるようだ。

 

f:id:dv6:20200802220018p:plain

香川県立中央病院: http://www.chp-kagawa.jp/department/a010/detail006.html

低気圧と傷の違和感で不思議なのは、腹部の切開創の部分は殆ど何も違和感を感じないのに、背中の肩甲骨の下、横に走っている切開創の疼きと痺れが顕著だということ。これは腹部はくしゃみや大笑いでもしない限り大きな筋肉の運動が無いのに比べて、背中は、腕や肩を動かしたりするからかもしれないし、腹部はがっちり金属のホチキスのような針で縫合されていたのに比べて、背中の手術創は「Glue」糊付け(?)で閉じられたからかも知れない。

ふと思ったけれど、「低気圧」が主な原因ならば、飛行機に乗る時も疼きや痺れを感じるものなのだろうか。湿度も大きく関係するものであれば、飛行機の中ではあまり感じなないかも知れない。コロナのご時世で飛行機に乗るような旅は全く計画できていないけれど、こんど少し気にしてみよう。