断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

あまり眠れない。片付けが捗る。

ひきつづき夜3時間くらいしか眠れない。けれど元気で躁状態というのがデクサメタゾンというステロイドの凄いところで、あまりに効きすぎて夜中に靴磨きなんかしてしまう(本当にやった)ので、医者、というかNurse Practitioner に相談して、一錠4㎎の半分を服用しているのだけれど、それでもよく効く。

お陰でここ2週間くらいは食欲も戻り、食べるようになって、ようやく体重も下げ止まった感がある。180センチ66キロ。とにかく食べられるだけモリモリ食べて、7、8キロは増やしておきたい。また、いつ具合が悪くなって食べられなくなるかも知れないからバッファというか保険というか。けれどこの薬は無理やり元気の前借をしてないるような感がある。さいきんやたらと腹が減る気がする。

しかしカロリーのあるものを、わざと選んで飲み食いするようになると、これまで飲んでいたダイエットコークよりも、普通の砂糖入りのコーラの美味さに驚く。30年ぶりくらいに飲んだけど、普通の砂糖入りのコーラやジョンジャーエールや、フルーツジュース、あれらはめっぽう美味い。ゴクゴクいってしまう。まぁあまり調子に乗らないようにしないと、デクサメタゾンには糖尿病を誘発する副作用もあるというし。

ともあれ元気なのは良い事だ。また今週ある抗癌剤治療で、発熱したり倦怠感が出たりという副作用に耐えうる身体でないといけないし、何より家事や片付けが捗る。どんどん片付く。

片付けの基準は、近く日本に永住帰国するとして、飛行機の預け入れ荷物のスーツケース2つに入らないものは処分、としているので、あまり迷いようがない。いや迷うのだけど納得して諦めがつく。本やCDなど、思い入れがあるものも多いけれど、処分だ。本当に必要ならまた買い直せば良いわけで。廃盤で二度と手に入らないものもあるだろうけれど。

究極的には日本に持って帰るものは、少しの着替えと洗面用具と、大事な書類くらいではないだろうか。衣類に関しては軽いし安い船便で送るという手もあるし。あとは少し値の張った包丁くらいか。パスタマシーンもパン作り用のミキサーも圧力鍋も炊飯器も持って帰れない。いづれは処分だ。

安い小さいノートパソコンは手荷物だし、ちょっと旅に出るような荷物になるのだろう。旅なら慣れている。基本は現地調達で、そこが母国の日本なら何の心配もない。昨日も今日もゴミ袋が膨れていくのを見るのは愉快だ。夜中に眠れずにやる作業ではないけれども。

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