断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

緩和ケア

今朝は調子が良い。昨日貰った薬が効いているようだ。何より怠さが無くなった。患部は主張する程度に少しだけチクチクと痛むが気にするほどではない。

緩和ケアというともはや末期癌で救いようのない状態と思ってしまうが、それは誤解で、病気に関わる痛みや不快感に積極的に介入して、治療を助け生活の質を保っていくかというのが主眼らしい。英語で言うと、pain management とか controlという。痛みの管理だ。分かりやすい。痛みは我慢するものではない。我慢してどうにか治るものではないし、痛みが強くなればなるほどコントロールが難しくなるのだという。積極的に「緩和」していくと言うのが考え方のようだ。そうだ。痛いものは痛い。我慢などする必要はない。私には快適に生きる権利がある。最新の医療にも恵まれている。

昨日その緩和ケア医と面談してきた。流石の専門家で、驚くほどの知識量と、私の今直面している問題をピタリと当てた。話を聞いてもらっただけで、ずいぶん救われたきになった。

処方箋薬も著効。ステロイドだ。デクサメタゾン。こりゃヤバい薬なんじゃないか。ずっとあった倦怠感が薄れて、食欲さえ出てきた。作用が有れば副作用があるので、色々と見極めなければならないとは思うが。

調子のいいうちに床屋に行って、洗濯をしたい。

あぁ、相変わらずステージ4、食道癌の肝転移という状態なのだが、来週から化学療法が始まる。癌組織は遺伝子パネル検査にも出されていて、免疫治療や分子治療へと移行すると言う。なんだか希望があるな。

明後日から職場に戻るけれど、まーなんとか勤められそうだ。免疫治療で免疫力が弱るので、テレワークを強く推奨するという医者の手紙はガン無視されたウンコみたいな職場だが。