断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

緩和ケア医ときんぴらごぼう

日本で「緩和ケア」というと、治療の手立てを尽くしたあとの終末期の病気のケアという感じがするが、こちらの医者でいうところの「Palliative care」は、「緩和ケア」と訳していいと思うのだけれど、もっと積極的に病気の初期段階から、治療に伴う痛みや不快感に対応するための専門医が緩和ケア医で、主治医であるところの腫瘍内科医から紹介され、面談してくるように言われる。そこでいま抱えている症状や不快感を相談して、主に投薬の調節をしてくれるという算段となる。

主治医は治療担当。緩和ケア医は治療にともなう様々な不快感や痛みや生活の質のケア担当。それぞれ専門に特化しているので心強い。それぞれの医者に別のアポを取って会わなければいけないので、時間もお金もかかるけれど。

で、先日は久しぶりに2回目の面談。主に抗癌剤投与直後の手の痺れや倦怠感や身体の不快感などを説明する。これらは前回の面談の時とあまり変わらず、すでに処方されている薬で対応コントロール出来ているし、体重も増え健康状態も良さそうなので、特に追加の投薬もなく経過観察して次回の面談(いつかは未定)と相なった。ビールとワインくらいなら食欲も出るだろうし、良いんじゃない?というお墨付きお墨付きも頂いた。いいじゃないか!

とはいえ流石に抗癌剤投与中は飲む気もしないの禁酒しているけれど、抗癌剤は隔週なので、その合間に、体調が良いので少し飲んでいる。

 

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きんぴらごぼうを炊く。

「炊く」というから煮物なのだ、きんぴらごぼうは。出汁を入れるからかな。異論は認めます。

台湾産だと思うけれど、ごぼうはアジア系スーパーで手に入る。家人が勤めに出ていて弁当だった頃は必ず入れていた。いいおかずだし、酒のつまみにもなる。作り置き出来るし、冷凍も出来るので良いことづくめだ。刻むのが面倒だけれど。これまでずいぶんと刻んだな、ごぼうは。いろんな刻み方があるだろうけれど、斜めに切って千切りするのに落ち着いた。これが一番早いし触感も柔らかい。ささがきだと大きさが揃わないし、意外と時間がかかる。適当な長さに切ってからマッチ棒くらいに拍子切りにするというプロの技もあるけれど(日本食レストランで皿洗いをしているときに見た。それも柳葉包丁でスタタタタタっと切ってた。)難易度が高い。

刻むのはもう包丁をよく研いで「エイやっ!」と取り掛かるしかない。

「やる気」を出す唯一の方法は「やり始めること」だ。刻み始めてしまえば意外とそんなに時間がかからないもので、刻むことに専念して、写経してるような瞑想しているような無心の状態に一瞬なる、ことも宜しい気がする。知らんけど。

 

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地味だけど滋味。