断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

術後2ヶ月

術後2ヶ月が経った。

ずいぶんと食べられるようになった。

きのうの昼は、少し大きめのおにぎり(130g)と、カップ麺を食べた。マルちゃんのやつ。ひとつ¢60くらい。

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アメリカで売ってるマルちゃんは、チープでパンチが効いてて美味すぎず良い。

早めの昼だったので、夜はお腹が空いて、卵を落とした豆腐とワカメの味噌汁に素麺を一人前、乾麺にして80gと納豆を食べて、まだ足りない気がしたので、ミックスナッツを掌一つ分ボリボリと食べた。喉元まで閊えるような不快感も無い。ずいぶんと食べられるようになった。

体重も下げ止まった。BMIにして23前後でベストだと思う。この調子なら寿司の一人前くらいは食べられそうだ。職場の人が快気祝いにご馳走してくれるという。いつかは分からないが楽しみだ。

手術で食道の下部と胃の上部を切って繋いである。実際の胃の容量は1/3くらいになった実感がある。以前はたくさん食べようと思えばラーメンにカツ丼くらいは、苦しくはなるものの、胃には収まったと思う。今はとても無理で、第一に胃が膨らむ感じが無い。2/3残した胃を筒状にして食道に繋げているからで、これが術後の大きな違いだ。

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https://oncolo.jp/cancer/esophageal-cancer-surgery

イメージとしては上の図のような感じ。(「腸瘻」も確かに図の位置に入れていた。)

胃が膨れる「お腹がいっぱい」という感覚にならない。代わりに、少し食べ過ぎると「喉元まで食べ物が閊える」という不快感が来る。ゲップがいつまでも出ないという感覚だ。上の図を見れば然もありなん、という感じではないか。さいしょは食べる量と、その「満腹感の無い喉元の閊え」が来る食事量の感覚を掴めなかったけれど、さいきんはだいたい分かるようになった。握り拳ひとつと少しだ。食後に水分は入らないので、食前の20分前くらいまでに水分は摂っておくと良い、と経験で学んだこともある。食べられれば元気が出る。この調子で快復に努めたい。来月は誕生月だし術後3ヶ月なので、少しお酒も解禁しようと思っている。外科医には飲んで良いよとは言われている。たぶん腫瘍内科医は良い顔をしないと思うけれど。酒を飲もうかなと思えるようになったのも回復してきた証拠だ。と思いたい。いやー楽しみだ。