術後の味覚の変化(？)

以前はどちらかというと早食いだった。けれど食道癌の術後からはそうもいかず、ひと口を少なめにしてよく噛んで食べざるを得なくなった。そうでないと胸というか喉というか胃につかえるし、食道に繋がれて管のようになってしまった胃に負担がかかるからだ。ダンピング症候群も面倒だ。仕方なくゆっくりと食べるようになった。

食べ物の制限は無い。好き嫌いは元から無いほうだし、術後暫くは控えたほうが良いと言われているナッツ類も海藻(ワカメ)もドライフルーツも揚げ物もスナック類もタバスコをふりかけたブリトーも、食べたいものを食べている。量が食べられないだけで。

さてしかし、ゆっくり食べるようになったせいか、味覚というか、食べ物の味が以前と違って感じることに気付いた。その最たるものは麺類で、さもありなん、ゆっくり食べているうちに麺がのびてしまうからだろう。特にインスタントラーメンはのびるのが早いので、量が食べられないというのもあるけれど、少し残してしまう。好物だっただけに少し口惜しいけれど、健康を考えるとやはりあんまり食べるべきものでは無いのかもしれないと思い直して、無理せず残すことにしている。調子が良い時は完食出来る気がするけれど。

そしてアメリカ人の国民食のマクドナルド。家人がこういったファストフードを「ジャンクフード」と蛇蝎の如く嫌う(ジャンクフードの定義には当てはまらないメニューも多いゾ)ので、朝早い出勤の時や昼間1人で出かける時に、お楽しみメニューとしてたまに食べる。これも術後に満を侍して空腹にして2回ほど食べたものの、美味いとは思わなかった。先日食べたマックグリドルや、今朝食べたビスケットの味が変わってなければ、私の味覚または嗜好が変わったと考えるしかない。いやまだ食べていないビッグマックとフィレオフィッシュがある。希望を捨ててはいけない。いやもしかしてコロナじゃないだろうな？と思ったけれど、朝うちで淹れてきたコーヒーは美味いのでたぶん違う。知らんけど。

ほかに家で焼いているパンや、麦飯などの味に不満はないから別に良いのだけれど、来月解禁しようと思っている酒が不味かったらどうしようかと少し心配している。まぁ酒は一生分飲んだのかも知れないので、不味かったら飲まないだけの話なのかな。

 サッポロ一番塩ラーメンとみそラーメン