断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

木陰を選んで歩く

術後22日 自宅療養9日目

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相変わらず寝たり覚めたりだけれど、昨夜はまずまず眠れた。服用したのはメラトニン5mgのみ。やはり夜はあまり食べないほうが良いのだろう。少し前までは大酒のみだったことが遠い昔のようで、今は全く飲む気がしない。もう少し快復してきたら、飲みたくなるのだろうか。

朝食のヨーグルトを30分かけて食べ、コーヒーを少し飲んだ。家人の仕事が終わるのを待って、10時過ぎに散歩に出る。もう夏のカンカン照りである。気温27°C、湿度が高くないのと、少し風があるのが救いである。近所の住宅街の木陰を選んで歩く。白人と犬と鳥とリスしか居ない。5056歩、小一時間歩いて帰ってくる。6階までの階段を息は切れるものの休まず登れた。いいぞ。12時に訪問看護師が来ることになっているので、シャワーを浴びて着替える。

12時10分を過ぎても看護師が現れない。せっかちな家人が看護師の派遣先マネージャーに電話をすると、他の患者のケアに時間を取られていて、13時から13時半くらいになるとの説明を受ける。遅れるなら遅れると連絡しろと家人は怒る。他に用事があるわけで無し、まーまーそんな怒らんでもと思うのだけれど。お腹空いてるのかな。

まー来ないならお昼を食べましょうかと用意したところで看護師が来る。ヴァイタルを取って、聴診器を当てて、何か質問はあるかと言うだけ。腸瘻tube feedingのお腹のところなど一瞥しただけだった。滞在10分。何をしにきたのかわからない。たぶん看護師が訪問したという事実を作るためだけだろうなと思う。これはよろしくない。本当に必要な人にサーヴィスが行き渡って欲しい。

看護師が帰ったあと遅めの昼食。家人は惣菜パンを温めて食べた。私は五分粥を炊いた。米半合を洗って給水させておいたものを、5倍の水で炊く。土鍋で作ると簡単だ。中火で炊いて、沸騰したら混ぜて弱火で5分くらい追い炊きして少し蒸らせばよい。半合とはいえすごい量になった。炊き上がった1/4量を梅干しと鮭フレークで食べる。梅干しは美味い。米も地味があって美味い。もう少し胃に入る感じがあったけれど、控えめにしておいた。

少し昼寝しようと思って横になったら3時間も寝てしまった。気持ちよく寝られたのでよしとする。

Amazonでオーダーしたベッドに傾斜をつけるクッションが届いていた。

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医者や看護師に言わせると、上半身を少し起こして横になると、胃酸の逆流を防ぐ効果もあるし、呼吸も少し楽になるらしい。

夕食はWhole wheatのパン1枚にハム1枚、ジャガイモの味噌汁少し。パンにはチーズを挟みたかったところだけれど、脂質を制限しているのと、胃腸の調子を考えて見送り。よく噛んで、ゆっくり食べる。吐き気も胸が詰まる感覚も無し。いいぞ。すこししてグレープのシャーベットを少し食べる。退院してきて、酒も飲まないでいると、子供の頃好きだった食べ物が食べたくなる気がする。ぶどう、スイカ、梨、ソーダアイス。炭酸はまだちょっと上手くゲップが出るかどうか分からないので、怖くて飲めない。