断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

自宅療養2日目

プレミアムフライデーってまだ生きてるんだろうか。

朝方4時ころ、手術切開跡の周りの皮膚が痒いような引きつるような感覚で起きてしまう。オキシコドン5mgを砕いて水に溶かして胃瘻から注入してまた寝る。こんどは胃瘻tube feederのアラームが鳴り、液体フードがemptyだとの知らせ。面倒だから電源を切ってまた寝る。胃瘻への栄養供給が数時間途絶えたからといって、死ぬことはない。1時間に100Kcalの栄養液が供給される設定だから、1日24時間のうち17、8時間くらい稼働していればよいのではないか。口から摂取するカロリーがあれば更に短くてもよい筈だ。

朝はnon-fat ヨーグルトを食べる。これは医者もオッケーを出している適度なトロミのある食べ物のひとつだ。近所のスーパーのプライベートブランドのやつだけれど、美味くはない。それからコーヒー。昨日の頻脈を考えて控えめにする。

風があって湿度が低くて気持ちが良さそうなので、リハビリ散歩を兼ねて、近所のクリーニング店まで歩いていく。片道15分。クリーニング店の店主は過剰なくらい元気の良いコリアン系のオバちゃんで、愛想良くテキパキと動いているのを見るとこちらも元気になるような気がする。しかしわたくしの生活観察範囲だけの話だけれど、アメリカのクリーニング店は圧倒的にコリアン系が多い。何か民族ネットワークでもあるのだろうか。西海岸の方ではまた違うのだろうか。マイノリティが小資本で家族ビジネスとして参入独立開業しやすい業種ではあるとは思うけれど。

やや余力を残すくらいで散歩から帰宅。一昨日退院したばかりだし今週はこれくらいにしておいてやろう。上出来だ。来週はもう少し運動量と強度を上げていきたい。

昼は家人に素麺を出した。おお納豆で素麺というのは良いなぁ。梅干しも美味そうだ。自分用にはアイスクリームを少し食べる。ハーゲンダッツのストロベリー味。脂と甘味が濃すぎる。味覚が少し変わったのだろうか。残っていたコーヒーを飲んで口を直す。今は寧ろガリガリ君みたいな氷菓が食べたいと思った。パピコとか。

横になったらうとうと寝てしまう。自宅療養中なので、いつ寝てもいいのだけれど。30分も歩いたので疲れてしまったのだろうか。

夕方起き上がり、昨日買ったカブの皮を剥いて4つに割り、少し干して水気を飛ばしておく。ぬか床のキュウリを取り出したら漬け込む。もう一本買ってきたキュウリはスライス塩揉みして、縮緬雑魚とワカメで酢の物に。家人がずいぶん料理を手伝うようになった。「キュウリをスライスして塩揉みして水気を絞って戻したワカメと混ぜておいて」に相当細かい指示を与えないといけないが、いづれ使い物になるだろう。あとは卵焼きでも焼けば夕食は間に合うだろう。昨日作ったジャガイモと玉ねぎの味噌汁がある。

シャワーを浴びて、胃瘻回りを掃除してガーゼを貼り替える。胃瘻tube feeding用のバッグを新しいものに取り替える。

明日はヨーグルトを作るのと、昨日新玉ねぎをどっさり買ってきたので、これでジンジャードレッシングを作り、ランチは茹で卵とブロッコリーのサラダとホットサンドでも出そう。夕食は炊き込みご飯かタコのオイル煮のパスタか。自分用には一昨日炊いた米一合分の五分粥がまだ無くならない。