断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

術後3週間 /自宅療養1週間経過

アメリカにも7月が来た。

7/4は独立記念日で祝日。3日金曜日が振替休日となり3連休だ。浮かれてジッとしていられないアメリカ人はビーチに出掛けたり、大勢で庭で肉を焼いて食ったりする。近所の解禁となったオープンカフェでは、歩道にはみ出して排気ガスにまみれながら歓談している人々が大勢いる。平日の昼前だけれど。コロナは収まるどころか感染者が過去最高だというのに、我関せず、明るく陽気でお喋りなアメリカ人(主に上流階級の白人。)知らんけど。

今年も半年が終わった。昨年末に食道癌の告知を受けてから、数々の検査に医者との面談、放射線&抗癌剤治療そして手術入退院経て自宅療養と、長いようであっという間の半年だった。もうワッショイワッショイと流れに乗って日々は過ぎていった。緩やかに快復していきたい。

昨夜は殆ど眠れなかった。お腹を壊した。胃からも随時胃液が上がってきて横になっていられなかったからだ。原因を考えるに、ヨーグルトか、缶のスープか、粉末のスポーツドリンクくらいしか思いつかないのだけれど、缶のスープではないかと思う。学習した。今日は腸瘻tube feedingの栄養と、口からは水分だけで様子を見ている。

散歩に出た後、少し横になったら2時間ほど眠てしまった。気持ちよかった。家人は一昨日焼いた総菜パンを温めて昼食に食べたようだ。

午後、訪問看護の派遣元から何やら事務的に面倒な電話。曰く主治医のサインが欲しいが繋がらない云々。主治医のところに電話してみると時間はかかるが繋がる。繋がるやんかちょっと辛抱せんかいや、と返したり。患者にこういう負担をかけるのはダメな会社だ。現場の人間に事務手続きまでやらせているのだろう。あとで保険会社に苦情を入れておこう。

胃もお腹も落ち着いたので、夕食は恐る恐る、トマトスープを1カップと、ホワイトグレープジュースをグラス一杯。今日初めて口から取る「食事」だ。キャンベルの出来合いスープは美味しく無いけれど、温かいのが良い。ゆっくり目に「食べた」のもあるけれど、するすると胃に収まる。吐き気も膨満感も無い。良いぞ。やはり現時点での自分の胃の容量と処理能力の把握は大事だ。水分も含めて、概ね握り拳ひとつ弱見当とみた。おにぎり一個にお茶一杯といった感じだろうか。なるほど、1日に必要な栄養素とカロリーを摂取するのに1日6回(300Kcal x 6 = 1,800Kcal) と言われているのに合点がいく。いづれ胃の容量ももう少し大きくなるとは思うけれど。

食事前、2日ぶりに腸瘻 tube feedingから注入したオキシコドン5mgが効いて気分が良い。やはり麻薬だなこれは。

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