断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

自宅療養5日目

月曜日。

Eszopiclone 3mgというのが、以前内科医が処方してくれた睡眠薬で、昨夜これを服用して寝たら朝まで眠れた。苦いのに閉口するけれど、こういう薬は悪用を防ぐためにワザと強い苦味や色が出るようにしてあるのだろうか。それとも偶然なのか。知らんけど。

今週は、木曜日に訪問看護師が来る以外に予定が無い。ドレインチューブが付いていた脇腹の傷痕も小さな瘡蓋になってしまい、時々痒いだけだし、腸瘻tube feedingの管理も自分で出来ている。訪問看護師がやるべきことは無いと思うのだが、保険会社が支払うしまぁ来るというので今回ぐらいはいいかと受け入れることにした。

朝食にヨーグルトとコーヒー。tube feeding で十分なカロリーと栄養を摂っている計算だけれど、口から色々食べるべきだと思うし、嚥下の訓練も兼ねて「とろみ」をつけた液体状のものしか食べるなと言われているけれど、アイスクリームやうどんなど、限りなく黒に近いグレーなものを食べている。食道癌手術後の食事について調べると、術後2週間もすれば日本の病院では割と普通のものを食べさせているからでもある。アメリカの不味いトマトクリームスープやプリンやゼリーなんぞ食べられたものではない。来週の検診で「swallow test」(飲み込みテスト)があり、それをパスすると食べられるものの制限が緩和されるはずなだ。そしていきなりフライドチキンとか食ったりするのがアメリカなのだ。知らんけど。まぁフライドチキンは美味い。

10時半ころ、気温はすでに26°Cあって日差しも強かったけれど、散歩に出る。風があったので日陰を選んで歩けば暑さには耐えられる。40分4,000歩ほど歩いて帰ってきた。途中Tシャツを脱いで上半身裸になり、2、3分ほど直射日光を浴びてみた。なんだか少し皮膚に刺激を与えてみたかったのだ。帰宅してシャワーを浴びて、腸瘻のチューブ周りのガーゼと、腰のドレイン跡の傷のガーゼを取り替える。

昼食。家人は5日前に作った親子丼の残り。私はどうもラーメンが食べたくなり、サッポロ1番塩ラーメンを作って、卵を1つ落として食べた。塩辛くてスープは残したけれど、あんがい全部食べられたので嬉しいやら驚くやら、こんなものを食べて良かったのか考えてしまうやら。少しして胃腸の調子が悪くなければ、まぁよしとしよう。なんだかこれで食事に関しては自信がついた。もっと食べられないかと思ったので。けれどサッポロ1番塩ラーメン1袋を完食出来るのなら、弁当でも外食でも、1人前の少なめを意識すれば問題になることもあるまい。コロッケ1個買ってビールをぐびぐびと飲める日も近い気がする。いいぞ。

少し横になったあと、寝てしまうと夜眠れなくなるので何か作業を、と思いパンを焼くことにした。入院手術する前によく作っていた食パンと、ハムとチーズを巻き込んだ惣菜パンぽいものを作る。焼いておけば朝食にも昼食にも便利だ。

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よく焼けた。夕食にこのハムとチーズを巻き込んだパンを1つと野菜のスープを食べた。食後1時間半経つけれど、胃が痛いとかお腹が痛い張るなどということは無い。全く問題ない。サッポロ1番も大丈夫だったのだろう。これだけ食べられれば回復も早いだろうし腸瘻tube feedingが取れるのも早いものと期待したい。術後から数えて19日経った。