断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

術前放射線&抗癌剤治療が終わる

Congraturations! と言われて、ガスマスクをした放射線技師に、金メッキのバッジを貰った。

f:id:dv6:20200414044357j:image

予定の5週間で、無事23回の放射線を終えて良かったね!ということか。この女神像なようなものに、何か意味があるのかどうかは分からない。クリスチャンにとって何かの共通認識みたいなものがあるのかも知れないし、そんな大仰なものではなく、幼稚園児が「ハンケチ、爪切り」チェックに合格したら貰える金色のシールみたいなものかもしれない。

放射線治療は、途中で来なくなってしまう人もあんがい居るのだという。いろんな事情があるにせよ。

自分としては、幸いに仕事の時間的な融通もしてもらえたし、加えてこのSARS-COV-2影響で、自宅からの仕事になったりで、日時の心配なく通えたのはよかった。日増しに緊張感を増していき、予約患者しか受け付けなくなり、最後のほうは厳つい門番に尋問を受けてマスクを装着しないと建物にも入れてもらえなくなり、放射線技師はガスマスクを装備してる、という病院の変化を目の当たりにしてきて、いつ治療の中断や延期が言われるかもしれないと、心配していたけれど、今日終えた。有難い。

同時進行の抗癌剤は、先週に最後を終えているので、あとは8週間後を目途に外科切除手術に臨むだけだ。予定通りに予約が入るのかどうかは、このご時世だから分からない。ICUや病棟が空くのかどうか。1か月後に主治医との面談があるので、そこで大まかなことが分かるだろう。

体調は可もなく不可もなくといったところ。

抗癌剤の副作用と思しき倦怠感が、ここ数日顕著だ。けれど起き上がれないほど疲れを感じているということはない。散歩にくらいは行ける。キッチンで料理くらいはできる。車を運転して食料品を買いに行くくらいはできる。

倦怠感のほかに、今のところ顕著な副作用は無い。毛も抜けていない。薄いままだ。

白血球の数字が低いので、回復が見込める3週間後くらいまでは、感染症に気を付けなければならない。このSARS-COV-2のご時世に震えるしかない。

腹部食道癌で、吐き気や食事を飲み込む際の不快感や不具合があるかといえば、ほとんどない。軽い胸やけ程度の症状はある。舌や口内は荒れていない。制酸剤と食道の粘膜を保護する薬"Sucralfate”は、最低あと2週間は服用し続けるようにと、放射線医に言われる。放射線で受けたダメージを保護回復させる為だという。

とりあえず今日で毎日の病院通いからはしばし解放された。体力を落とさずに怪我をしないように事故にあわないように慎重に、予定の6月の手術まで進みたい。

 

f:id:dv6:20200414044430j:image

放射線照射装置に寝l仰向けになると見える天井の「青空」。(窓、ではなく、天井に窓の写真がプリントされている。)殺風景で宇宙船の中のような放射線治療室だったけれど、この青空は気が利いててよかった。