断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

BCGがコロナに有効?(4/10/20 追加情報加筆)

4/10/2020 追記:

日本小児科学会の「予防接種・感染症対策委員会」は4月3日に、『新型コロナウイルス感染症へのBCGワクチンの有効性は科学的に確認されていない。』

『成人や高齢者を対象としたBCGワクチン接種の知見は十分ではなく、「結核菌の既罹患者」「BCG菌に対する免疫を有する者」に接種した場合、強い接種局所反応などの副反応が出現する可能性がある。』

『BCGワクチンの製造量・供給量にも当然のことながら上限があり、仮に新生児の結核予防以外への転用が大幅に増えた場合には、本来の目的である「新生児への結核予防」に用いるワクチンが不足する事態も生じかねない。』

などとして、『エビデンスに基づいて最も接種が優先されるゼロ歳児へのBCGワクチンに供給問題が生じないようにする必要があると強く訴えている---。』

gemmed.ghc-j.com

 

以下、4/02/20 公開オリジナルエントリー:

今朝のNew York Times電子版ダイジェストで、アメリカでは昨日までにCOVID-19よる死者が3,900人を数えており、この先240,000人の死者が予想されているという。

24万人。

東京都調布市の人口丸ごとだ。(2015年国勢調査による)

先週あたりから感染者数世界一に躍り出たアメリカは、カリフォルニア州やニューヨーク市などに続いて、週末から首都ワシントン近郊の州で外出禁止令が出たところだが、効果が現れる(少なくても感染者のピークの山がなだらかになる)のは2週間先だろう。

平日は放射線を受けるために医者通いしているが、入り口と受け付けで2度の尋問をくぐり抜けて、手渡されるマスク(無料。というかバカ高い医療費に含まれる。)を着けて、手をアルコールで消毒して、ようやく放射線治療室に辿り着ける。

病院は、一般外来は全て断っているようで、閑散としている。私の放射線のようにスケジュールされた治療か、救急以外は診療していない。

そういえば、別の医療機関だけれども、家人の定期検査も、予約があったものがキャンセルされて、後日に再スケジュールとなった。

医療機関はもはや臨戦状態なのである。感染弱者である病人や医療従事者への感染防止と、受け入れ可能人数を最大限に増やしておこうということだろう。

隣の州に軍人病院がある。近くに住む職場の人の話では、その広大な敷地に、テント様の施設がたくさん設置されていたという。野戦病院、というか、これも設備を拡大して、最大限の受け入れの用意をしているのだろう。高齢の退役軍人も多いのだ。

祖国日本の状況は、ニュースで見ているけれど、いま、さして強制力のない緊急事態宣言も出したとしても、2週間後には地獄絵図になると思う。とくに都市部では病院機能がマヒして、救急車を呼んでも簡単に来ないような状況になるかもしれない。というかもうそうなりつつある。

digital.asahi.com

もしかしてのグッドニュースは、BCG接種が、COVID-19による肺炎の重症化や死亡を防いでいるのではないか、という仮説が出て、臨床試験がはじまりそうなこと。日本と韓国(トルコとポルトガルもという情報あり。未確認)は基本的に子供の頃に「全員接種」している数少ない国で、これが重症者と死亡者を抑えてるのではないか、という仮説が出たのだ。

www.newsweekjapan.jp

 

しかしもしこれが有用とされても、日本のいまの高齢者層(1950年代以前生まれ)はBCG接種をしていないので、効果は期待できないのは残念な話しだ。

blog.goo.ne.jp