華氏97.9°
97.9°F
華氏97.9°は、摂氏36.6°。
アメリカの度量衡には20年も住んでいても、どうも慣れない。いちいちGoogle先生に聞いてしまう。
華氏97.9°≒ 摂氏36.6°は、いま測った体温計の表示だ。
自分にしては高めだと思うけれど、これでも「平熱」の範疇だろうか。
ここ2週間の自宅勤務の間、体温を測り、もし熱があるようなら報告するように言われており、いちおう毎日2,3回は律儀に測っている。
記録を見ると、朝の起き抜け時には、華氏95° = 35°(摂氏・以下同) 台、昼間で96°〜97°台前半(35.6°〜36.4°)ほどで、97.9°(36.6°)まで上がったのを見たのは、記録を取り始めてから初めてだ。
すわっ
これもしかしてCOVID-19に罹ったわけじゃないだろうな?
ややこしいことになったかもな、と一瞬思った。
これからあっという間に高熱になって、身動きが取れなくなるんじゃないか?感染疑いの場合は、病院じゃなくて主治医じゃなくて、州の何とかセンターだったか何処に連絡すればよかったのか、いやまず職場へ一報入れとかないといけないかもだ。
…と、ぐるっと1分くらい考えてから少しお茶を飲み、冷静になって考え直した。
さっき長い散歩を終えて帰宅したばかりだ。体温が少し上がっているほうが普通だろう。
そして、これはほぼ間違いなく抗癌剤の副作用だ。
きのう抗癌剤の点滴を受けた夕方に、ちょっと陽に当たって散歩しただけなのに、顔が火照って熱っぽくなり、悪い酒でも飲んでしまった時のように赤くなったのだ。
体温は測っていなかったけれど、同じくらいの熱はあったと思う。
思い起こせば先週もそうだった気ががする。
ややこしいことになった、と思ったのは、抗癌剤の副作用は色々あり、104°(= 40°)以上 の熱が出る可能性があるから、医師に連絡をとるように、と指示されている。ここまま熱が上がり続けて「高熱 = 104°」の領域まで到達してしまった場合、コロナなのか抗癌剤によるものなのか、分からないじゃないか?と思ったらからだ。
しかし、冷静になって考えてみると、仮にこのまま高熱になって、辛抱堪らんと担当医に連絡すれば、このご時世だから、とりあえずはPCR検査はするに違いない。
陽性であっても陰性であっても、医者の治療なり処方なりを得られるはずだ。たぶん。知らんけど。
とまれ、少し様子を見ることにした。
夕食後、暫くしてまた熱を測ったら、96.4°(≒35.8°) と出た。
平常運転に戻ったようで何よりだ。すこし嫌な汗をかいた。
放射線&抗癌剤治療の最終週に差し掛かった大事なところなのだ。
無事にくるっと回ってこなければならないのだ。
わたくしの隣りで、抗癌剤の点滴を受けているご老人が、コカ・コーラを飲むの図。
しかもこれ、病院の冷蔵庫に置いてあり無料。(当然、高額の医療費に含まれているわけだがコカ・コーラ。)