断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

食道癌はステージIIB

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クロッカスが咲いていた。節分のこの時期に顔を出してるのはかなり早い。この冬はことのほか暖かく雪も無い。このまま春がきてしまうのだろうか?

と言って、3月の終わり頃に桜が咲いて、おやおやーと言っているうちに寒波がやってきて雪が降って、哀れ花が枯れてしまう…というパターンが近年何度かあった。今年はどうなることやら。

病院のwebサイトやアプリで自分のアカウントを作ると、アポの管理や請求書や、検査結果や薬のオーダーやアレルギーの情報やら全部、自分の情報にアクセス出来る。血液検査の結果などは、2日もすればぜんぶ出揃う。便利で良い。

不便なのは…個人情報の管理やなんかで難しいのか…かかる医者や病院ごとにそれぞれのwebサイトやアプリがあって、それぞれにこの自分の情報、名前や住所から始まって、家族(病)歴やら自分の病歴、服用している薬やアレルギーなど、いちいち同じことを入力しなければならないことだ。

去年の暮れから新規で3人の医者、内視鏡検査医、癌専門医、そしで消化器癌外科医、と違う病院でかかっているので、毎回毎回自分の情報から家族の病歴から何やらを聞かれるので、うんざりしてしまった。本人の承諾を得て簡単に情報をシェアする仕組みなど簡単だと思うんだけどな。26年前に盲腸の手術を日本でやりました。なんてどれだけ有用な情報か知らないけど、何度書いたことか。

さてその病院のアプリの自分のアカウントに、Ultrasound後の診断のアップデートがあって、esophageal cancer stage IIB とあった。癌が食道の固有筋層に留まっていて(T2)、直下のリンパ節に4mm大の腫れが1箇所認められる(N1)転移ということだろう。で、ステージIIB。事実は事実として受け止める。医者が言うように手術適応というのだから、手術を受けようじゃないですか。

あぁ、それから、医者のサイトで聞かれるのは、意識が無くなって回復の見込みが無いと判断された時に、誰に判断を委ねるのか?とか、いまわの際に、心臓マッサージや電気ショックに至るまでのあらゆる延命治療を希望するのかしないのか?とか、死の最期の時間はどう過ごしたいのか?宗教は何か?などという質問もされる。本人(私にことだけど)は、死ぬ気はないのだけれど、まぁこの辺がアメリカ的というか、後で揉め事がないように合理的で事務的な手続きなのだろうとは思う。ことにがん治療をする病院だから、亡くなる人もいるわけで。

叔母が一昨年亡くなった時に、子供がいなかった為に、相続問題でわりと揉めたというか面倒なことになったのを見ている。子供がいないと、法定の遺産相続分は、配偶者に3/4、残り1/4は兄弟姉妹に分配となるようで、これが全国に散らばっていたり長年音信不通だったり放棄するにしないので、面倒なことになったのである。

あ。そう言えばうちも子供が居ないんだった。けどアメリカの遺産相続の法律ってどうなんだろう?手術を受ける前に調べて、やっぱり簡単な Living will 遺言書を書いておくべきかもしれないな。今回は無駄になる事を承知で。

あ。宗教と言えば、病院の癌センターの一角にチャペルいわゆる礼拝堂が設置されていたのを見かけた。そうか。やっぱり人が亡くなるところなのだ病院って。