断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

お灸に手を出す

週末は熱が出て食欲もなく、しんどかった。

なんだろうな、やはり抗癌剤の副作用だと思う。

解熱剤のTylenolと、取りあえず口にできるもの、ヨーグルトやカロリーメイトやプロテインドリンクなどで凌いだ。

月曜まで熱が出た先週よりはひどくないにせよ、どうもデクサメタゾンで、ハイになったところに、CBDオイルで気分がよくなるのは、あとあとダメっぽい。

抗癌剤が切り替わって1か月半になるけれど、吐き気止めやなにやら、まだ副作用をうまくコントロール出来ていない。

まぁやっていくしかない。

声がかれて出にくく、人と話すのが億劫だ。

職場には、しゃべり続けなければ死ぬんかい?ってくらいのお喋りが数人いるけれど、もうね、チョー具合悪いふりをしてやり過ごす。

どうした?大丈夫か?何かできることはあるか?ところでこないだ〇〇に行ってきたんだけど…と始まる。

黙ってください。

頼むから私に喋らせないでください。辛いんですよ、しゃべるのが。

さて。

先日、漢方薬の相談を漢方医にしたところ、漢方薬と同時に「お灸」も勧められた。

なるほど。

西洋医学には西洋医学の理屈とアプローチがあり、東洋医学にはまた違った考え方があるようだ。

ここのところ熱とだるさが続いて参っていたので、ちょっと試す気になって、お灸をAmazonで買った。

f:id:dv6:20210920225610j:image

アメリカのAmazonでも売っており、Primeメンバーだと1日で届いた。260回分で$46。わりとお手頃じゃないか。

何という世の中だ。

早速「足三里」というツボに試してみる。

f:id:dv6:20210921065856j:image

お見苦しいヲッさんの足で申し訳ない。

土台の金属部分は結構熱くなる感じだけれど、ツボに当たる部分は少し熱いかな程度、我慢できない暑さではない。ものの5分で終わり。

そんなものか。
効くのかこんなんで? という印象。
追っ付け、カリフォルニアにオーダーした漢方薬も届くし、こういうものは、ジワジワとした効果を期待するものだろう。

しかし艾(もぐさ)の独特の臭いが部屋に籠る。これは婆ちゃんのにおいというか、旅に出る前の松尾芭蕉のにおいか。

松尾芭蕉も「おくのほそ道」に「足三里(のツボ)に灸を据え」てから旅に出たそうだからな。元気が出ると良いな。知らんけど。