断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

寝込んでやや回復かとおもいきやまた熱・セドナ

グランドキャニオンの旅行から帰ってきたのが10月3日日曜日の夜。

疲れ果てて、それからほぼ4日間寝込んでしまった。

まーそうなるかもな、と予想して、休みを長く取っておいてよかった。年寄りというか病人の知恵というか工夫だ。

洗濯する気力も無かった。

何とか食べて、あとは寝てるだけだった。

6日の水曜日は抗癌剤の予定だったのだけれど、前日の主治医との面談で、「効果があまり見られず腫瘍が大きくなっている」ということで、次なる抗癌剤の組み合わせと、同時に、私の転移癌に合うタイプのclinical trial (治験)が有りそうということなので、その申請をすると言われ、今週は休薬となった。

どうも、このタクソール(抗癌剤)とサイラムザ(分子標的薬)の組み合わせは、私には副作用ばかり強くて、あまり相性が良くなかったようだ。よく効く人も居るのでしょうけれど。

癌は本当に人それぞれだ。

特に私の場合は、胃食道接合部の腺癌が肝臓に転移したもので、これを胃癌の転移と見るのか、食道癌の転移とみるのか、症例も様々で、医者によって見立てが違うらしい。

そういうこともある。

次の一手に期待しよう。

治験ということは、最新の治療法というわけで、どうなるのか分からないけれど、希望を持とう。

医療は日進月歩だ。

さて、4日間も寝込んだとは言え、買い物に行ったり食事を作って食べたりくらいはなんとかしてきた。

怠くて動きたくなくて仕方がなかったけれど、健康な時でさえ、旅行の後は疲れるのだから、ましてや癌治療中の弱った身体で、よくぞ連日早起きの強行軍を無事回って来れたものだと、自分で自分を褒めたい。

いや本当に偉いのは、2泊3日一人で早朝から夜まで、説明しながら1,100マイル(1,760キロ!)も運転し続けてくれたガイドさんだけれど。

もちろん私もステロイドを多めに服用したり、ツアー2日前に現地に着いて体力を温存したりと、準備は怠らなかったつもりだ。

今回申し込んだツアーはこちら。

tour.his-usa.com

なかなかいいお値段。けど満足度★★★★★

 

今日は夕方から仕事だし、洗濯くらいはしたいということで、お馴染みトランプ元気薬であるところのデクサメタゾンを1錠4mgを朝イチで服用した。

やはりステロイドは効く。

こうしてグログにエントリを書くほど元気が出るのだから。

と思ったら、職場に着いて溜まったメールを読んでいたら悪寒がしてきた。

着込んでも寒い。

熱を測ると100.3℉(37.9℃)。これはわりとキツイ。

Tylenolを2錠飲んでやり過ごすしかないか。

 

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セドナ

日本では「パワースポット」として、一部の人に人気があるみたいだけれど、こちらでは「vortex」(渦)と言われ。これが出ているスポットが何ヶ所かあって、芸術家がインスピレーションを得たり、占い関係の人々に人気ある土地らしい。

景観を守るために、建物の高さや色合い、信号の設置までかなりの規制をしているらしい。

鈍い私には何も感じなかったけれど、美しい景色に気持ちが穏やかになった。

街にはお洒落な店が立ち並び、意識の高そうな痩せた白人が沢山いた。

物価はびっくりするほど高かった。