睡眠薬

抗癌剤の週は、吐き気止めそのほかの副反応予防のために、デクサメタゾンという強いステロイドをうたれるので、そのままだとまず夜は眠れない。元気になり過ぎて、夜中に靴を磨いたり、惣菜を作ったりしてしまう。

というと医者はあっさり睡眠薬を処方してくれる。

そしてこれが安価でよく効く。

寝る直前に飲むと、6〜8時間はストンと眠れる。寝起きにまだ少し眠気を感じることがある以外は、今のところ副作用のようなものはない。と思う。あとは軽い頭痛があるかないか。深呼吸をすれば治まる程度の。

値段は半月ぶん15錠で$1.79とかそんな値段で安さ爆発。もちろん保険が効いての値段だけれど。

しかし、濫用防止のためか、通常の処方薬ならば1か月ぶん、保険でカバーされて買えるのだけれど、この薬は一回に半月ぶんしかカバーしないと薬局の人がいう。面倒だけれど仕方がない。またオーダーをして取りにいかなかればならない。行きつけの薬局は、いつも行くスーパーの中にあるので、オーダーしておいて買い物ついでに寄れば良いだけの話しだけれど。上手い商売だなしかし。ついでに何か買ってしまう。

睡眠の質も悪くないと思う。悪夢らしきものも見ない。悪夢といえば、処方薬ではないサプリ扱いのメラトニンのほうがあったような気がする。個人差があるのだろうけれど。

処方された睡眠薬では、先日、元気だった頃の親父の夢を見た。家族で外食に行くような夢だった。穏やかな顔で、あの世で楽しくやってるような気がする。もういま暫くは、あの世には呼ばんといてくれ、と頼むのを忘れた。まぁ呼ばれたら呼ばれたで、一緒にゆっくり酒を飲むのが楽しみではある。