断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

明日はわからないと書いた翌日に入院する羽目になったりするから人生は本当に分からないものだ。

きのうのリスが轢かれた、というエントリで、明日の事は分からん、流れ弾に当たって死ぬかも、なんて書いたら、家で倒れてしまって家人に救急車を呼ばれてしまい、一晩入院してきた。今は退院して自宅にいるけど。

昨夜はChemoセラピー明けで、そろそろ酒も良かろうと浮かれてワインを開け、鉄分が大事、と1パウンドはあろうかという肉を焼いてムシャムシャ食べた。CBDオイルも摂取した。

抗癌剤で貧血気味だったのと、アルコールやCBDオイルの相乗効果と、さらに午前中におなかを壊した(というか緩下剤の摂りすぎ)で脱水症状気味だったからなのだろう(結局医者もそれ以外の原因が見当たらないと言ってた)、寝ようと歯を磨いていたら目の前が真っ暗になり、それから2,3分は覚えていない。バタリと倒れたらしい。受け身も取れずに。

気づいたら自分はベッドに横になっており、家人が救急車を呼んでいた。

いやちょと眩暈がしただけだから、と救急車をキャンセルするように言ったものの、救急車は間もなく着くというので、仕方がない、迎え入れて、質問に応えたり状況を説明する。

私は少し寝てれば大丈夫だと言い張ったのだけれど、結局パラメディックと家人が大事ととったほうが良いというので、病院に行くことになった。(後述するけれど、これは好判断だった。)

やー、アメリカで救急車に乗るのは初めてだなぁ、日本でも無いぞ、とボンヤリ思いながら、いつも行く病院なので、いまあの角を曲がったな、などと道のりを想像しながら。

長い話を短くすると、翌日の午後に大丈夫と判断されて退院帰宅を許されたのだけれど、血液検査や尿検査や、頭を打って出血していたし、打ったと思われる肘と尾てい骨が痛むと言ったら、頭から尾てい骨までCATスキャンを撮られた。

頭は結局、後頭部を6針、ではなくて、ステイプルと言っていたから、ホッチキスのようなもので6回、ガシガシと留められた。10日後に針を外しに来いと言われる。

この処置をEmergency roomでしてもらえたので、救急車は結果的に好判断だったと思う。自宅で放置していたら面倒なことになっていたに違いない。

CATスキャン結果は脳出血や脊椎や尾てい骨の骨折も無くて一安心。つまり一瞬気を失って倒れて、頭や尾てい骨を打っただけ、で済んだということになる。

受け身も取れていないので、倒れ方が悪くて打ち所が悪かったら、もっと大事になっていたと思う。下手したら脊椎損傷で障害が出ていたかも知れないと思うと少し震える。

ともあれこの程度で済んでよかった。

仕事は一日休んでしまったけれど。

明日はわからない。

お酒は控えめに大事に生きていこう。

ちなみにアメリカで救急車を無保険で呼ぶと、ざっくり10万円は請求されるはず。実際に幾らになるかは入っている保険のポリシーによるけれど、そんな大した金額にはならないはず。高くて払えないというと、まけてくれるという話も聞くし。知らんけど。

 

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でこれが今朝出てきた朝食。頼んでいなかったのだけど、何か食うかと聞かれてイエスと言ったら届いた。
左上から時計回りで、コーヒー、シリアル(レーズンブラン)、塩コショウマーガリンなど、2%ミルク、オレンジジュース、スクランブルエッグとポテト、ブルーベリーマフィン。

まーなんかちょっとアメリカの飛行機のエコノミークラスの食事といった風情。パンかライスが欲しいけれど、たぶん頼めば追加でくれたとおもう。