断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

3月25日雑記

休日なのによく動いた。抗癌剤の携帯ポンプを背負いながら。

朝は少しゆっくり起きて、昨日の鍋の残りで、うどんにした。簡単で早い。

季節が温かくなって来たので、鍋もうどんもそろそろだ。うどんの残りで翌日の朝は雑炊にするという、鍋から雑炊へと流れるような簡単食事作戦が、夏場は使えないのが残念だ。これからの季節は食べ物が傷みやすくなるので仕方がない。

それから洗濯をする。いつも職場と家の往復、時々医者と買い物という暮らしなので、洗い物の量も決まってくる。洗濯は週に一度で間に合う。どうだろうかと思いながら、あと1回くらいは身につけるだろうかというマフラーと帽子と手袋も洗った。

職場用の夏物の半袖をチェックしておかないと。と思ったけど、去年はたぶん一度も半袖のでシャツを着ていない。冷房がガンガンに入っているし、病み上がりで痩せて寒がりになってしまったので、ずっと長袖シャツだったのだ。今年もそんな調子でやり過ごすような気がする。

だいたいにして、半袖のワイシャツは格好が悪い。西洋の人々をよく観察すると、真夏でも半袖のワイシャツなど着てるビジネスマンや政治家はほぼ居ない。フォーマルではないのだ。半袖のシャツを着ているのは制服として着ているパイロットや警官くらいじゃないだろうか。

手持ちの半袖はEasy careのシャツではないから、洗ってアイロンがけするにもクリーニングに出すのも面倒だ。いっそのこと手持ちの仕事用の半袖シャツを処分してしまおうかと思いついた。それも断捨離。片付けになって良いような気がして来た。Yシャツは長袖だけで良いだろうもう。

洗濯している間に惣菜というか副菜を作る。何故か昨日からポテトサラダが食べたくなり、じゃが芋を買って来ておいた。ポテチにも出来るし、肉じゃがにも出来るし、味噌汁にもカレーにも使える。安いし保存も効くので良い。スーパーで5パウンド、2.27kgで$3.99だった。1キロ192円と出た。安いと思う。

「ユーコンゴールド」という品種で、黄色っぽいやつだ。グズグズせずに煮物なんかにも向いている。ポテサラにすると、ややねっとり系になる。アメリカで1番安く売られている大きい白っぽいRusset potatoは、揚げたり焼いたりに向いてるけれど、ポテサラにするとイマイチ水っぽくなるし、肉じゃがにすると派手に煮崩れる。まー好みも有りましょうけれどだ。

それからそのポテサラに入れた、塩揉みのキュウリを少し余して、ワカメとキュウリの酢の物を作った。縮緬雑魚も入れて良いダシが出て豪勢なやつになった。

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今週は抗癌剤治療の週なので、少なくても日曜まではこれらをツマミに酒を飲めないのが残念だ。それまで残っていればいいけど。

塩揉みのキュウリを余すところ無く使い切った気分の良いところで、多めに戻したワカメで味噌汁を作る。豆腐も昨日の鍋に入りきらなかった残りだ。

いいぞ。戻したワカメも半端な豆腐も使い切った。半端な材料を余すところ無く全部使い切るのは気分が良い。毎日炊事していてもなかなか無い。テトリスのピースがバシバシ嵌って消えていくような、してやったりの気分だ。知らんけど。

あとはなんだ。

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作った。牛乳を85℃くらいまで沸かしてから41℃まで冷まして、種菌を混ぜてビンに入れて保温器で6〜7時間置くという地味に面倒な作業なのだが、家人が、「買ってきたヨーグルトよりも断然うまいうまい」と言うので、2週間にいっぺんくらい作っている。そりゃ真っ当な牛乳で作れば美味いような気もする。コスト的には買ってくるよりは少し安い。ひと瓶¢65くらいになる計算。これも手間さえ厭わなければ…案件だ。さいきんはヨーグルトメーカーの調子が悪いのか、種菌のが悪いのか、固まるまでに8~9時間かかるようになった。買い替えの時期かもしれない。うーむ。納豆メーカーにでも転用してやろうかと思ったのだけれど、納豆はヨーグルトよりも発酵に適した温度が高いのと、発酵に酸素が要るので、密封型でしかも温度が低いヨーグルトメーカーでは役に立たない気がする。買い替えしたら一度は試してみようとは思うけれど。

私はタンパク質を多く摂りたいので、スーパーで買ったギリシャヨーグルトを食べている。

ヨーグルトといえば、普通のプレーンヨーグルトに、ドライマンゴーを入れておくのも美味い。ドライマンゴーはヨーグルトの水分を吸って生っぽい感じに戻り、ヨーグルトはマンゴーの風味と甘味を吸って水分も少し抜けて、マンゴー入りギリシャヨーグルトみたいな良い塩梅になる。個人的にこれは超お勧めだ。マンゴーに限らず、ドライのキウイやパパイヤあたりでも美味そうだ。クコの実はイマイチだった。レーズンやクランベリーは戻らない。バナナやパイナップルはどうだろうか、試した事がない。

ひとつ注意することは、大概のドライフルーツはかなり砂糖が加えられているので、砂糖に注意している人にはお勧めできないいうことだ。

午後は散歩に出た。抗癌剤の携帯ポンプを背負って1時間20分くらい、8,300歩ほど、よく歩いた。抗癌剤投与中なのに、今日は調子が良い。ちょうど1週間後のあるCTスキャンの結果が良く出るといいなぁ。

散歩の道すがらは、、1週間前とは随分景色が変わっていて、辛夷が咲き、木瓜が咲き、レンギョウが咲いていた。花水木の花芽も膨らんでいた。水仙もヒヤシンスも盛りだ。チューリップと桜はまだだ。

世の中にたえて桜のなかりせば春の心は のどけからまし

在原業平朝臣 (ありわらのなりひらあそん) (古今和歌集)

 

いやまったくだ。