断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

抗癌剤の変更 First LineからSecond Lineへ。

先日のCTスキャンで、肝臓にある転移癌が大きくなっていることが分かった。

これまで11週間の投与をしてきた、FOLFOX(Fluorouracil+Leuconvorin+Oxaliplatin)の効果が薄れてきて、手足の痺れなどの副作用が大きくなってきていた。

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というわけで、医者との面談の結果、Paclitaxel(パクリタキセル)+Ramucirumab(ラムシルマブ)の投与に切り替えることになった。

First Line(第一選択治療)からSecond Line(第二選択治療)への移行ということだろう。

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パクリタキセル+ラムシルマブ療法は、切除不可能な胃がんに対しての延命治療的なものらしいけれど、私の原発癌は胃食道結合部の癌が肝臓に転移したものだから、これが適用になるのだろう。

肝臓の転移癌は、癌細胞が全身に回ってるという考えのもと、基本的には切除適用にはならずに、抗癌剤での治療となるらしいのだ。

平たく言えば癌の進行を出来るだけ抑える延命治療だ。

なるほど。

けれどまぁ、そうこうしているうちに医学は進歩していくから、また別の治療法が出てくるかもしれないし、奇跡的に癌が大人しくなってくれるかもしれない。

人生はわからないものだ。

と思いたい。

ラムシルマブは、『進行または転移した胃腺がんまたは食道胃接合部腺がん(食道がんのまれな一種)…プラチナ製剤による化学治療法での治療後にがんが増悪した患者に対して使用』される、とある。

www.cancerit.jp

お約束の保険会社の承認待ちだけれど、週明けにはスケジュールが決まるだろう。

標準的なサイクルは、3週間投与して1週間休み、のようだ。携帯ポンプを着けておく必要が無く、取り外しに通院の必要が無い。週に一度の通院で済むようだ。

微調整は居るだろうけれど、大きく仕事に影響することは無さそうで良かった。

うまくすれば4週目の休薬の週にカナダかアメリカ国内の何処かに旅行に行けるかもしれない。

アメリカに住んでいながら、アメリカにあまり興味が無いけれど、アメリカと言えばグランドキャニオンとハワイの火山だけは見ておきたいなと常々思っている。それと欲を言えばアラスカでオーロラだけれど、これは家人が寒がりで賛成してくれないので無理かもしれない。

それはさておき。

このPaclitaxel(パクリタキセル)+Ramucirumab(ラムシルマブ)の考えられる副作用は、吐き気、嘔吐、骨髄抑制、末梢神経障害、脱毛、高血圧、血栓、消化管穿孔、出血、血栓症などがあるらしい。

とまぁ、ここまで学習した。

そういえば、パクリタキセルは、去年の術前化学療法として、放射線治療と並行して投与を受けていた。

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髪の毛は抜けなかったな。もともと薄いからかもしれないけれど。今回はどうなるかわからない。

今更頭髪などどうでもいい気もするけれど、まぁそれはそれで散らかるのも嫌だし、他人様に気を使われるのも嫌な話で。

 

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夕立ちの窓。

前回の抗癌剤をスキップしているので、つごう3週間近く抗癌剤フリーで、体調はまずまずよい。

きょうは日差しは夏だけれど湿度も低いので、夕方散歩に出かけてたけどやはり暑かった。日陰を探し探し歩いた。1時間6000歩歩いて帰宅。

いやしかしワクチン接種が進んでいるとはいえ、外ではもう誰もマスクをしていない。いや分からんぞ。

個人的には、アメリカ人は油断しすぎだと思う。また感染者が増えていかなければいいが。

極私的には抗癌剤の副作用で、免疫系が弱っているので、能天気なアメリカ人が怖くて仕方がない。