断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

雑にパイを焼く

世間さまでは一般に、「菓子は料理と違って、分量やレシピをキッチリ守らないと上手く出来ない。」という。

菓子屋で7年ほど皿洗いをしていた経験からすると、うーん、それは正しくもあり間違ってもいるとおもう。キッチリしなきゃいけない部分と、そうでもない部分がある。

はい。本日言いたかったことはこれまで。

「キッチリ」の部分は説明は要らないだろう。キッチリやればよい。「そうでもない」部分も、何を作るかに因るけれども、適当でよい部分として、粉を篩うとか、材料を室温に戻すとか、生地にフォークで穴を開けるとか、オーブンの温度をキッチリ200℃に余熱するとか、材料特に粉以外の液体の割合いだとか、数え上げるとたくさんある。どれも経験則によるので、あーこんなキッチリやらんでも大丈夫ちゃうん?と適当で大丈夫だったものの数々だ。売り物にするわけでなし、人様に差し上げるわけで無し、自分のところで食べる分なら尚更適当にやりたい。但し、ときどき余計に手間がかかったり、面倒なことになったりはする。冷たいままのクリームチーズは、硬くて混ぜにくいとか。けれども、ハタと思い立った時に勢いでパッと作るには、細かいことは気にしないほうが良いと思う。

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で。雑に作ると、むろん失敗寄りになる事もある。

冷凍庫でスペースを取っていた箱入りの冷凍パイシートと、冷蔵庫でくすぶっていたストロベリージャムとクリームチーズを消費したくて、極めて雑なストロベリークリームチーズパイを焼いてみる。分量も計らず、テキトーに中身を詰めて雑に閉じて焼いたらこの仕上がりである。明らかに入れすぎた中身のストロベリージャムが、雑な閉じ目から結構出てきてしまっている。まーこれはこれで煮詰まった感じで味わい深かったのだけれど、ウチで食べる分にはこれでよし。朝食にオヤツにムシャムシャと食べた。