断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

脱皮したような気がする / カレーライス

術後38日目、自宅療養24日目。

昨日1日中寝ていたのは何だったのか?というくらい調子が良いと感じて目覚めた。いや1日中寝ていたから元気になったのかもしれない。また回復のカーブの上向き具合が上がったというか、何だか脱皮したような気がする。コロナの患者数じゃないけれど。

朝方5時ころ、腸瘻tube feeding のアラームが鳴り起こされる。フォーミュラが無くなったという知らせで想定内。前の晩にフォーミュラをセットしたときに、何時間後に無くなるかくらいはわかる。普段なら電源を切って、また寝るとは無しに横になるのだけれど、今朝は「おー腹が減ったな?」と感じて起きてしまった。家人が起き出してくるまで2時間はある。

家人は「夜10時に寝て朝7時に起きる!」ということを至上の命題とする強力な体内時計を持っているので分かりやすい。時差のある旅行を一緒にすると、分かりやすく睡眠障害を起こすので、気の毒でもある。他方、私なぞは、若い頃から夜勤のバイトやシフト制の仕事をしてきたせいか、体内時計が働いているのかどうか分からない。起きてなければならなければ起きているし、寝たければいつでもどこでも5分でも寝る。ただ長時間眠れない。せいぜい4時間半から5時間寝たら起きてしまう。昼寝を好むのはそのせいだと思う。

それはさておき。

朝5時だと今頃の季節は、薄明の一歩手前くらいで、まだ暗い。起き抜けで調子が良いので散歩でもしてきてしまおうかと思った。

20代の頃は東京で新聞配達をしていた。蒸し暑い夏が1番辛いけれど(いや冬も辛いけれど)、まだ人々が起き出していない早朝にひと仕事終えて、食事をして昼寝するのは性にあっていた。ほんらいは、新聞奨学生として朝刊配達を終えた後に学校に通うのだけれど、早起きして肉体労働をした後の満員電車での通学には2週間で音をあげた。無理だった。しかし食っていかなければいけないので、新聞配達の専業になった。人様と同じことをやっていては食っていくのがやっとだろう。それなら人生は逆張りしてナンボと思ってた。バブル崩壊前夜頃のことだ。今でもそう思うけど。

それはさておき。

ハムとチーズを乗せたトーストとコーヒーの朝食を食べて、早々に散歩に出る。今日は35°Cまで気温が上がるという予報で、すでに暑い。スーパーで卵と牛乳と果物を求めて帰宅。炎天下では5,000歩歩くのがやっとだ。

昼食時にも真っ当な空腹を覚えてカレーが食べたくなったので、レトルトカレーを温めて、昨日の残りのササミの竜田揚げを添えて食べた。

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麦飯120gにカレーもパウチの約半分の量にしてみたけれど完食。摂取カロリーはヤクルトの50kcalを含めて450kcalといったところだろう。上出来だ。しかし辛かった。辛いものは好きだし得意なほうだったけれど、手術もあったし暫く控えていたらすっかり苦手になってしまった。塩辛いものや熱い食べ物飲み物は、食道癌や胃癌のリスクファクターだから、控えめにいきたい。

夕食を挟んで「れいわ一揆」(原一男・監督作品)を観た。日本での劇場公開はコロナの影響で延期のままなのだろうか。アメリカでは$7支払って30時間以内なら何度でも視聴できる"Reiwa Uprising Japan Cuts" というのが観られた。

Reiwa Uprising (Japan, 2019) [JAPAN CUTS 2020] | VCinema

4時間余りの長尺だったけれど、飽きることなく観た。感想は明日以降に書くかも知れないし書けないかもしれない。観る価値は大いにあるとだけ書いておこう。