断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

禁酒して1ヶ月が経った

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家人は、食事を作るのは自分の役割ではないと思っている。うちには二人しかいないのだから、家人でなければ作るのは私ということになる。

先日は、検査を控えて絶食している私に、昼食として蕎麦を所望した。美味そうだったな、たぬき蕎麦。(わかめと温泉卵を入れ忘れた。わざとではない。)

このさき、私が手術のために入院して、暫く身動きがとれなくなったら、食事はどうするつもりなのだろうか。また包丁でエグいくらいに指を刮げてしまったとしても、すぐに運転して医者には連れて行けないかもだ。

おととしの秋だったか。私の親父が危篤だというので、わたくしが2週間ほど日本に帰国して留守にしたときのように、また私が作り置きしたもので凌ぐ算段なんだろう。病人だぞ私は。

まーしかし回していくしかないだろう。いや私は知らんけど。

入院は3、4日くらい、最長で1週間だとして(アメリカの病院なんて、そんなもんで返される) 適当に作り置きしておけば大丈夫だろう。買い物とて、生鮮食料品でも、スーパーやAmazonが配達してくれる。有難いご時世だ。てか2ブロック先、徒歩5分とかからないところに大きなスーパーがある。あさ5時から夜中の24時まで開いてる。フードバーもサラダバーもあるし、なんならパック寿司も売ってる。不味いかもだけど。昼時にはわりと美味いピッツアが、ひと切れ$2.49で売ってる。家人はそういうの絶対口にしないけど。いよいよとなればそれらで凌げるだろうからモーマンタイ無問題。

さて。

元日に飲んでから酒を止めたので、きょうで禁酒1ヶ月が経つ。

もはや何か自覚するような体調の変化は無い。けれども覚え書き。

張った感じが時々していた肝臓膵臓周りが軽くなった気はする。肝臓の脂肪が落ちてきたのかもしれない。という気もする。

よく寝られて体調が良い。飲んでいた頃は、気絶するように寝落ちして2、3時間もすると起きてしまって寝付けなかったけれど、今は6時間から8時間はよく眠れる。

泳ぎに行っても疲れない。酒が少し残ってる状態で泳げばそれはしんどい。

体臭が軽減した。これは実感。酒の代謝物質は一部汗から出るんだな。

普通に1日2食か3食食べてるが、太らないどころか、体重が少し減った。酒はエンプティカロリーで太らないと言うけど、カロリーはカロリーだと思う。思うというかこれも実感。

酔って寝ている時間、解毒安静の時間がないので、家事やあれこれが捗る。ヒマなときは、たいていキッチンで何か作ってる。

酒代がゼロになる。代わりに果物を買ったり、パンを焼いたりするけれど、酒代に比べれば大した出費ではない。

職場のつまらない飲み会に誘われなくなった。というか全て断っている。

といったところ。いいこと尽くめだ。

そういえば抗がん剤治療を見越してたぶん肝機能や腎機能や造血機能なんかを診るためだと思うのだけど、血液検査の数字が出てた。異常値は無く全て正常。けどこれは禁酒前もそうだったので比較にならない。飲酒による肝機能の数字が最も現れやすいとされるγ-GTPの数字はアメリカでは検査項目にはないようで見当たらないし。

ともあれ、治療を終えて癌の寛解を得て、また時々は飲みたい。美味いものを食いながら。