断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

ぶどうパン / 彦六伝

f:id:dv6:20200129003021j:image

きのうはレーズン入りパンを焼いた。子供の頃は「ぶどうパン」と呼んでいた。ロールパンにレーズンがちょっと練り込んであるやつですね。6個とか袋に入ってるやつ。今でも日本で売ってるのかな。材料は、強力粉、砂糖、ドライイースト、塩、レーズン(お湯とグランマニエに漬けて戻したもの)マシ増し。卵とバター少々。素朴な感じがして美味い。レーズンたくさん入れましたね。大好きだし。レーズンというよりは、やっぱりぶどうパンと呼びたい。

じぶんで焼いてみると、ははぁ、あの売ってるような、ふわっと口どけの良いやつは、相当に油脂だとかソルビトールみたいな保湿安定剤を入れないと出来ないんだな、と思った。ソルビトールは昔ケーキ屋で働いていた時に、スポンジケーキを焼くときにサッと入れてた。さきイカなんかにもよく添加されてると思う。甘味料兼安定剤だと思う。知らんけど。あとそれからレーズンが意外に練り込みにくい。マシ増しにしてるから尚更のことポロポロと落ちてくる。それからレーズン練り込んだあとに整形して二次発酵するんだけど、ここで意外に時間がかかる。発酵が鈍るというか。レーズンをつけ込んだリキュールが作用したのか、練り込んだ時に下げてしまった温度が作用したのか、よくわからないけれどまー少し長めに発酵時間を取ればいいだけなので、あまり気にしない。酵母様の機嫌次第。

パンの焼き上がりは良い匂いだ。レーズンの香りもして良い。で、触ったところからカビが生えるから、素手で触らんといてな、という前に家人が触ってしまったたという。レーズン嫌いでこのパンたぶん食べないなのに何故触る?で、その触ったの10個のうちどれか分からなくなった。放っておけば1週間もせずにカビが生えてくるだろう。けど、カビが生えてくる前に食べてしまえばモーマンタイ無問題か。そんなに食べられないから職場の人に半分あげようと思う。

(しかしレーズン嫌いな人って結構いる印象。私ゃ大好物だけど。先述のレーズンパンだって、もっともっとレーズンを入れてくれよう、といっつも思ってたし、わりとレーズンが入ってる東ハトの「オールレーズン」なんて、子供の頃は神おやつだと思ってた。それでもレーズン少ないな、ぜんぜん「オール」レーズンじゃないじゃん!とさえ思ってたけど。)

 

カビといえば。

林家木久扇師匠の「新・彦六伝」という落語がある。落語でなくても、テレビで時々、彼の師匠の林家彦六を面白可笑しく語るネタあって、『師匠、何でお餅にカビが生えるんでしょうね?』『ば〜か〜や〜ろ〜、早く食わねぇからだよ!』というくだり。かなり好きだ。うちでも何時までも残ってる総菜なんかの味が変わってしまって、あー痛んじゃったなーというときに「ばーかーやーろーう、早く食わねぇからだよ!」とよく言う。

www.youtube.com 

ここのところ休日はパンばかり焼いているけれど、食パンにせよ惣菜パンにせよ、日本で売っているような、ふわっと柔らかいパンというのは、日本独自のものかもしれない。いや…考えてみれば韓国系や中国系のベーカリーでも柔らかいパン売ってるな。ま、言うたらアメリカにも柔らかいサンドイッチ用のパンあるなぁ。けど旅行でちょっと見ただけだけど、ベルギーにもポルトガルにも、スーパーには売ってたかな。あった気がするな。柔らかいパン。なんかヨーロッパの人々は、鋼鉄のような堅いパンを、チーズや肉と共にガシガシ食べてるようなイメージがあるけれど、そればかりじゃないんだろうたぶん。あーけど、アルプスの少女ハイジは、おばあさんに柔らかいパンを持って帰ろうと、クローゼットの中に溜め込んでたしな。おじいさんが麓の村で家具を売って、食料品を買うシーンもあったと思う。たまにしか買い物に行けない山の上では、保存の効く堅いパンしか置いとけないって事だろうか。ちょっとあとで調べよう。

 

 

帰宅してプールに行くも、家人のメンバーシップが昨日で期限切れだった。更新するにも財布を持ってきてない。iPhoneにカード情報を入れてるけど、プールの小さなキャッシャーではwalletもApple payも使えない。無念。泳がずに引き返してきた。まーここのところ週5で泳いでいたから、少し休んでも良いのだけど。プールの行き過ぎかどうか、肌が乾燥して痒かったりして。乾燥して身体が痒いなんて歳だな。ジョンソンベビーオイルをシャワーあがりに塗りたくる。匂いがあまり好きではないけれど。

明日は食道がん部分のultrasound 検査。長い絶食になるけれど、4時間前まではコーヒーもお茶も飲んで良いと言われたので、それが救いか。