ぬか漬け

ぬか漬けにしようと、四つ割りにして干していた大根に黒カビが少し生えていた。当地は基本的に乾燥しているので、これはわりと珍しい。干し初めの日に雨が降っていたからだろうか。少し日に当てておけばよかった。残念だけど捨てた。

少し割り高だけど、さいきんは近所のスーパーでも大根は「Daikon radish」といって売られているので、あまり惜しい感は無い。勿体なかったけれど。

代わりに急遽、冷蔵庫にあったハウス物の大きなキュウリを2つ割りにしてぬか床に埋めた。

ぬか床は普段は冷蔵庫に入れてあるけれど、キュウリが早く浸かるように、少し常温でおいておこう。

今週は抗癌剤の週なので禁酒。ご飯、米を食べる機会が多いだろうから、ぬか漬けは有れば最高だ。いやぬか漬けは酒のつまみにもなるけれども。

ともあれ、ぬか漬けは美味い。そして発酵食品なので、健康にも良かろうと思うのだ。

ぬか漬けは、ずっと面倒だと思って敬遠してたけれど、７～８年くらい前に日本で「冷蔵庫で簡単に出来る」ぬか漬けセットなるものを買ってきて試してみてからハマった。すこし散らかるし臭いも多少はするけど、当地の味気のない野菜が格段に美味くなるのだ。

こういうやつ。

冷蔵庫で寝かせるから、毎日ぬか床をかき混ぜなくて良い。なんなら2週間くらい放置しても大丈夫だ。

大根、かぶ、キュウリ、あたりが普段漬けている野菜だ。キュウリ以外は割って少し干してから漬けると塩梅が良い。キャベツも白菜もやってみたけれど、葉がバラバラになってしまて、ぬかを落とすのに苦労した。ズッキーニも美味かった。この夏はオクラを試してみよう。

ネットで調べると、長芋やチーズもイケるらしい。

外国に住む日本人の中には、パンでぬか床を作って漬物をしているひとも居る。やってみたことがあるけれど、簡単だし、安くできるので、失敗しても捨てるのに躊躇しなくて良い。適当にやってもそれなりにぬか漬けになった。のちにカビを生やしてしまって捨てたけれど。

キュウリを入れたぬか床は、常温で2日半で良い塩梅に浸かった。

そして冷蔵庫に残ってた大根を、また四つ割にしたあと、カビを防ぐために窓際で日光に晒して風を通して干したあと漬け込む。

結局大根は八っつに割った。白くて美しい。黴てない！

ぬか床は冷蔵庫に。

きょう炊いた「おから」は半分量を冷凍。

ご飯と漬物とみそ汁。これだけだと脂質とタンパク質が足りず、栄養バランスがいま一つだけれど、みそ汁に卵をおとして、あとは納豆に、塩鮭でもあれば完璧じゃないか。