曖昧な目標には、曖昧な結果が伴う。
手短にお話ししますと。
あれですよ。残り物の野菜なんかを、あっ、これまた半端に冷凍してある鶏肉なんかとテキトーに炒めたら、なんかオツマミ兼1,2日分の弁当のおかずになるんじゃない?…などとヒラメいて、テキトーに料理したんです。鶏もも肉をぶつ切りにして、粉を塗したり、野菜はもう冷蔵庫にあるハンパなもの何でも。ちょっと黒ずんできたマッシュルームの残りとか、部分的に溶けてきそうな気配のペルペッパー(巨大なピーマンみたいなもんですよ)とか。炒めて酒をふりかけて、さて味付けが面倒なときはテキトーに「めんつゆ」とか「焼き肉のタレ」みたいなものが重宝しますね。こいつを控えめに回しかければ出来上がりです。
と。
なんか冷蔵庫にあるもんテキトー炒め。
不味くは無いです。むしろ美味い。けどこれ何なんだろう。極めて主義主張のない曖昧なお味。主役も脇役もはっきりしない寄せ集め。箱根駅伝でいうと「関東大学選抜チーム」みたいな。実力は他者と遜色は無いものの、個性に欠け、誰を贔屓にしたらいいのか、誰を扱き下ろしたらいいのか、サッパリ掴みどころのない団体でございますよね(個人の感想です)。
あるもんで、テキトーに作ったものなので、その再現性の無さも、この掴みどころのない曖昧至極な謎料理にアダ花を添えてる感じが致しますネ。何言ってるんだ。
とまれ。
こういうのが自炊の醍醐味ぢゃないですか。曖昧な味の曖昧な料理ができたけど、ほんらいの目標であるところの、「冷蔵庫の残り物を片付ける+お酒のツマミになり、弁当のオカズにもなる一品を作る」を、達成してるわけでして。