断・胃食道亭日乗。旧「宇宙日記。宇宙にはぜんぶある。」

(消防署のほうから来ました。) 食道胃接合部癌→術後肝転移(Stage IV)のヲッさんの暮らし。

サクランボの実る頃、または桜桃忌。

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サクランボですよ。桜桃ともいいますかね、少し古い表現ですが。

この写真のは、ソメイヨシノのサクランボです。小さいながらも、こうしてなるんですよね。

(わたくしの繊細な手相は、どうかご放念ください。)

 

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比較です。

大きいほうは、こちらで売ってるビング種(ダークチェリー)です。果物はあまり食べないんですが、チェリーはこの季節になると買って食べますよ。何故なら、アメリカではこれが痛風に効くというからであります。いや味も好きですけどね。甘くて酸っぱくて瑞々しいじゃないですか。モグモグ食べますよ。

さて、ソメイヨシノのサクランボですが。

一度くらいは食べてみたことないですか?おっ、サクランボじゃん?って。小学校の校庭に植わってるじゃないですか大概は。私の通ってた多賀城東小学校には、校庭をぐるっと囲むように植えてありましたよ。もう30年以上前の事なので、今はどうか分かりませんが。

でまぁ、今頃でしょうかね、やっぱりこんな小さいサクランボがなるわけですよ。で小学生だから好奇心旺盛で、やっぱり食べてみるわけですよ、おっ、サクランボじゃん!って。まーシブいし苦いし、とてもじゃないけど2つは食べられないということを学習するんですけどね、小学生はそれで。

でまーそれから幾星霜、運よく生きながらえて大人になりまして。生きててすいません。先日ぼんやりしてたら、ソメイヨシノのサクランボを見つけましてですね、あれこれはサクランボじゃないですか。食べてみようって、職場の同僚(日本人アメリカ生活32年の猛者)がぶちぶちモグモグして、いやけっこう美味いですよとか言い出したわけですよ。えっ?そんなわけないじゃん、ワシ小学生の頃に学習しましてんで?と思いつつも、いや待て大人になって味覚も大人になったしな、ゴーヤもピーマンも寧ろ大好物の大人としては、もしかしてもしかして、小学生の頃はシブくて苦くてエグかったソメイヨシノのサクランボも、ひょっとしてイケるんじゃないのか?と思ったわけですよ。

レッツ、トライ。

 

・・・ベ~っと不味かった。シブくて苦くてエグかったです。味覚が記憶を呼び戻して、小学生だった頃のことを、グルグルグルグルいろいろ思い出しました。

ここで加藤登紀子さんの「さくらんぼの実る頃」なんていかがですか。

まそれはさておき。

このシブくて苦くてエグいソメイヨシノのサクランボ、つらつら考えるに、痛風や糖尿病に効く!とか言って売りだしたら、日本全国1000万人くらいのアル中のヲッサンなんかにそこそこ良い値段で売れそうな気もします。元アイドルグループの一味なんかがネットワークビジネスもどきで必死で売ってそうな感じ。

まそれはさておき。

桜桃といえば桜桃忌。6月19日ですね。生まれてすみませんの太宰治先生が、情婦と入手自殺して、何日か後の遺体があがったこの日が命日とされているようです。ご本人は生まれてすみませんとは仰ってないみたいですが。すみません。中高生の頃にずいぶん読んだんですが、なんだかしっくりこなかったという印象と記憶しかい太宰先生ですが、すっかり彼の年齢を過ぎて生きながらえているワタクシのこの年齢で読んでみたらば、もしかして何か思い感じることがあるんではないか、と思ったりするんですよ。

だけどだけど、ソメイヨシノのサクランボは変わらずシブくて苦くてエグかったしなぁ。