ラスベガスその2
きのうは13時過ぎにホテルにチェックインした。early check in fee $20なるものを支払って。
そんなん平日で部屋はガラガラに空いてるのだから、サーヴィスせんかい、と思うのだけれど、やはり狂った街は、果てしなく観光客からカネを取ろうと首尾一貫しているのかも知れない。
それがこの街のやり方なら仕方がない。
ホテルは増改築を繰り返した広くて複雑な構造になっているらしく、大きな出入り口が3つもあった。
明後日早朝5時に、グランドキャニオンへのツアーの迎えが来る場所を確認に行く。
そうなのだ。
今回の旅行の主眼のグランドキャニオンへは、運転手兼ガイド付きの2泊3日のツアーを申し込んだのだ。
自分でレンタカーやホテルを手配することも出来るけれど、ラスベガスから長時間、慣れない土地を1人、ポイントを効率よく運転して回る自信が少し無い。無理はいけない。
ツアーは家人と2人分で結構良い値段がしたけれど、1組限定、つまり客は我々だけという、気楽なものになるはずだ。
しかし早朝5時のピックアップとは、ややハードなスケジュールだ。
もっとも東海岸から飛んできた我々の体内時計は時差+3時間なので、実際には朝8時。時差ボケしない体質の私はまだしも、強烈な体内時計を有する家人には悪くない時間設定かも知れない。
さて、それから歩いて往復400メートルくらいのコンビニに水とビールを買いに行く。
アメリカの都市あるあるで、1ブロックが大きくて、あまり人が歩くようにはデザインされていない。ラスベガスは乾燥していて日差しも強く、午後3時前くらいだったけれど、歩き疲れる。
時間があるのでカジノでも覗こうかと思ったけれど、体内時計は午後6時。
明後日早朝からのツアーに備えて夜更かしはせず早めに夕食に行くことにした。
シャワーを浴びて、買ってきたビールをゆっくり飲み、Uberを呼んで出かける。
向かった先は調べておいた居酒屋。
我々はアメリカでも他の外国でも、1度は和食の店に行く。
これが大当たりの店だった。
生ビールがある。刺身は美味い。焼き鳥もつくねも唐揚げもイカ焼きも茄子の揚げ浸しも美味かった。
さすがラスベガス。
店員こそマスクをしているけれど、客は誰もマスクなどしていないし、テーブルの仕切りも無い。
ちょっと大丈夫なんだろうか?とも思ったけれど、私はワクチンを3回摂取している、と心の中で念じながら食事を楽しんだ。
家人は、外食するのは前回日本に一時帰国した時以来、ほぼ2年ぶりだという。
私も外で食べたのは、去年の3月くらいが最後だったと思う。
ゆっくり飲み食いしたのでホテルに戻ったのは21時近くになってしまった。
この居酒屋は午前2時までの営業だという。
眠らない街か。
生ビールジョッキ1杯ずつと、ワインを1本2人で開けたので、飲酒量は普段より少しだけ多いくらい。
久しぶりにたくさん食べたので、横になっているうちに少し寝てしまった。
外はギラギラのネオンで、0時きっかりまで音楽やらが煩かった。
これもこの街の流儀なのだろう。
夜中の3時に目が覚めてしまって、そこからあまり寝つけず難儀したけれど、体内時計は6時だから、普段起きる時間だなぁ、とぼんやり思いながら、スマホで日本のニュースを見たりした。
カジノ内は撮影禁止のはずだけれど、ここはホテルのロビー。
スロットマシンがズラリと並ぶ。