タイ米を煮る
タイ米。ジャスミンライス。
パエリアかなんかを炊こうと思って買った気がする。
5パウンド(2.27kg)で$5.99。
タイ米といえば、1993年(平成5年)の、「米騒動」だ。
日本で食べられている短粒種と性質の違うインディカ米(長粒種)であるタイ米を混ぜて「ブレンド米」として売り出した業者があった。国策っぽかった。当時住んでいた千歳烏山の西友なんかで普通に売っていた。というか、これしか売ってなかった。
性質の違う米を混ぜて、上手く炊けるわけがないわけで、当時結構食べたけれど、食感も味も臭いもよろしくなかった。
「タイ米の臭みの消し方」なんてこともテレビでやってた。コメの国際価格を釣り上げて買いまくってきたタイ米に失礼なことをするもんだな、と思ったものだ。
というのも前の年に、私はバンコクに旅行しており、毎日のように食堂や屋台でタイ米をうまいうまいと食べてきたばかりだったからということもある。その前の年に初めて旅行してすっかり気に入ってしまい、翌年も旅行したわけだ。
タイ米の匂いを嗅ぐと、今でも25、6年前のバンコクの光景が思い浮かぶ。地下鉄もBTSも無かった。冷房の効いたバスは、当時5バーツもする贅沢な乗り物だった。屋台の カオパット(焼きめし)は20バーツだった。
それはさておき。
タイ米を食べるにはタイのやり方に倣えばいい話で、屋台で眺めていた調理法は、簡にして潔、豪にして快なるものだった。記憶が確かならば。
米を食べようと思うぶんだけ、たっぷりのお湯で煮る。てきとうに10分くらい。
ざるでお湯を切って、鍋に戻して蓋をして弱火で2分くらい蒸す。
以上。
実際の出来上がりは、10分は煮過ぎた。8分でよかったと思う。北米の硬水のせいかもしれない。知らんけど。
ほぼパラパラ、カオパット・ムー(豚肉)紅生姜大盛り。
優勝🏆
あでも私は「パラパラ」じゃないチャーハンが好き。むっちり固まりがあるご飯で、雑に家で作った風のチャーハンのが好きだ。
余談。
この「1993年(平成5年)」の米騒動のあと、冷害に弱いとの烙印を押された宮城のエース銘柄「ササニシキ」は、急速に作付面積を減らしていき、冷害に強い銘柄に取って代わられていったらしい。そうか、あれが境目だったのか。冷めても美味しいササニシキ。粘りの少ないササニシキ。寿司飯に最高なんですけどね。(地元贔屓)