酢の不味い国は料理も不味いのではないか。
「子供洋食。」
「秘密のケンミンSHOW」という番組でやっていたのをYoutubeで観た。
なんでも群馬県桐生市あたりの郷土料理らしい。郷土料理と言っていいのかどうか知らんけど。
ジャガイモを茹でてくし形(しかしこの「くし形」という表現って、今時のヤングに通じるんだろうか)に切り、油で炒めて、ネギ入れてウスターソースで味付けする。皿に盛って、炒った乾燥エビと青のりを散らして完成。
レシピには郷土料理よろしく、バリエーションがあるようだけれど、ジャガイモをゆでて炒めて、ウスターソースと干しエビというのは共通らしい。
「子供洋食」と言うくらいだから、子供のおやつ的なものらしくもあるけれど、これは酒のアテになるだろうと思い、作ってみた。
はい美味い。
優勝。
ウスターソースをかなり入れたつもりだったけれど、少し薄味な感じがする。けれどもジャガイモ(今回はYukon Goldを使用)の旨味に干しエビの香ばしさが合う。マヨネーズ大先生を少しかけたら、かなりお好み焼きっぽい味に傾くと思う。
家人は丁度いい味付けだと言うけれど、極私的には、薄味で、思ったよりパンチが弱い。
こういうイモ料理がひと味足りない時には、モルトビネガーをかけるに限る。(異論は認めます。)
酸っぱさも旨味も、ぼやーんとしたやる気のカケラも無い酢が、またイモに合う。ザブザブかけてムシャムシャ食う。酒は薄めのジン&トニック。
なかなかイケるということで、ウチではまた作ることにした。当地では塩梅の良い干しエビ(理想はサクラエビ)が入手困難だけれど。
ところで。
つらつら思うに、酢の不味い国は料理も不味いという共通点があるのではないか。ちょっと暴論か。いやしかし考えれば考えるほど合ってる気もする。知らんけど。